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ニュース/トピックス

  • ニュース/トピックス 2016/07/26 更新
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展示会レポート
IGA INNOVATION DAYS 2016 vol.1
「Industry4.0のご紹介」

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  • デジタル化
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DMG森精機株式会社(以下、DMG森精機)は、2016年6月7日(火)から6月11日(土)の5日間、弊社 伊賀事業所にてIGA INNOVATION DAYS 2016を開催いたしました。5日間で、9,600名を上回る過去最多のお客様にご来場いただき、会場は連日活気に溢れていました。多数のご来場、誠にありがとうございました。
IGA INNOVATION DAYS 2016レポートvol.1では、Industry4.0(インダストリー4.0)についてご紹介いたします。

DMG MORIのIndustry4.0、“自ら考える設備”を実現

第4次産業革命とも言われるIndustry4.0は、モノのインターネットと呼ばれるIoTと連携して、自ら考える設備、自ら考える工場を実現し、これによって生産の最適化やコストの最小化を目指すものです。

 

展示会場に設けたIndustry4.0エリアでは、ドイツ シェフラー社と共同で取り組む「Machine tools 4.0」をご紹介しました。機械各部にセンサの配置位置を示し、主軸の振動を監視する「加速度計測ユニット」、オイルクーラ等を監視する「温度計測ユニット」、クーラントの残量異常を監視する「静電容量センサユニット」、各モータに流れる電流・電圧から負荷を監視する「電力計測ユニット」、「ATC/MG制御ユニット」、「ロードセルジャッキ計測ユニット」といった各種センサユニットをご覧いただきました。

Machine tools 4.0

また、ターニングセンタNLX2500SY | 700と、立形マシニングセンタNVX5080 | 40では実機にセンサを取り付けたデモを行い、主軸に内蔵した加速度センサからの各方向(X,Y,Z)の振動の大きさと、それをFFT処理(高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform)処理)して得られた周波数ごとの振動の発生状況(スペクトラム)をモニタで表示しました。

これらの信号は、振動監視によって衝突、工具の折損・破損、ベアリングの摩耗等を検知して、主軸および工具の損傷を抑制したり、故障する前にメンテナンスの必要性を表示して予防保全を促したりするなど、機械の故障を未然に防ぎます。

センシングのご紹介

振動の大きさ・発生状況の波形モニタリング

稼働状況をリアルタイムで表示。生産工程を見える化する「DMG MORI Messenger」

CELOSエリアでは、工作機械の稼働状況をリアルタイムでモニタリングし、その状況をパソコンやスマートフォンで確認できる「DMG MORI Messenger」をご紹介しました。108 インチモニタの「BIG CELOS」を展示し、実際のCELOSと同じ画面表示を体験していただきました。

DMG MORI Messenger

CELOSの説明

工作機械の各部に配置された多数のセンサ情報は、ネットワークを通じてCELOSで一元管理し、閲覧することができます。
CELOSは工場全体の最適化を図る工作機械のスマートメータのような役割を担います。

CELOSを搭載した操作盤は、業界で唯一、上下ともにマルチタッチパネル式モニタを搭載した操作盤を採用しています。21.5インチの大画面を採用した上部モニタは、アプリケーションのアイコンを配置し、アプリケーションを起動させるアプリケーションメニューや、稼働中の機械の状態やジョブの進行状況を視覚的に確認することができる CELOSステータスモニタなどを表示します。
下部モニタは、操作パネルとなっています。上部モニタと同様にマルチタッチ式の操作が可能で、キーボードの表示やターニングセンタ、マシニングセンタ、複合加工機の各機種で使用するモードに合わせて、操作に必要なボタンのみを表示することができます。
さらに、パソコン操作のような入力や、オペレーターの使い勝手に合わせて操作盤の位置や上下の角度調整が可能です。
また、グローバル化が進むお客様を考慮し、音声通知機能や34 ヵ国語への展開などにも対応しています。

CELOSは社内ネットワークにも接続可能なため、事務所のパソコン画面に工作機械の状況をリアルタイムで表示したり、PPS (生産計画システム) や ERP (企業資源計画) と連携することが可能です。

Industry4.0をテーマにしたセミナーとDMG MORIシアター

展示会場では、初めての取り組みとなるDMG MORIシアターの上映を行いました。

DMG MORIシアターは、18世紀の産業革命(Industry1.0)からスタートし、フォード生産方式などベルトコンベヤと流れ作業による大量生産システム(Industry2.0)、コンピュータ技術や通信技術などICTによる情報化(Industry3.0)、そしてIoTやAI(人工知能)とも結びついた「自ら考える工場」(Industry4.0)への流れをご紹介しました。
その後に当社の5軸加工機であるDMU 85 FD monoBLOCK によるデモ加工やテクノロジーサイクルのご紹介を行いました。

DMG MORI シアター

また、4月から新たに DMG MORI AKTIENGESELLSCHAFT の Chairman of the Executive Board に就任したChristian Thönes による「ドイツでの取り組みについて-Industry4.0」のセミナーも開催し、ドイツから発信するIndustry4.0を用いた最新の取り組みをご紹介し、多くの方にご参加いただきました。

セミナーの様子

Christian Thönes

DMG森精機は、Industry4.0やIoTといった最新の技術動向にも迅速に対応し、生産性の向上に役立つ製品開発やサービスサポートの一層の充実につなげてまいります。

お問い合わせ先

広報・展示会部

E-mail: users@dmgmori.co.jp

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