- お客様事例 2024/04/10 更新
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1970年に創業し、兵庫県加東市に本社工場をおく有限会社フジイ研磨は、自動車や農機具、重機などの金属部品加工を専門とする会社です。10人の技術者がターニングセンタやマシニングセンタを活用し、お客様の要望に沿った多様なワークの生産を行っています。同社は工程の自動化を目的として、2022年5月にロボットシステムMATRIS Lightを初めて導入。これにより生産性が大きく向上したことから、半年後にはオプションのビジョンカメラを搭載したMATRIS Lightを追加で2台導入されました。
工場のレイアウト変更なしでロボットを導入
テーブルの高さをMATRIS Lightの台車部分が入り込めるように設計し、無駄なスペースを削減
安全柵不要・省スペースで設置可能なMATRIS Light
取締役専務の藤井章裕様は3台のMATRIS Lightの導入理由について、「元々、当社が生産する製品の多くは複数の機械で工程を分割して生産していました。工程集約を狙ったターニングセンタも導入しましたが、生産性が思うように伸びず悩んでいました。また従業員の誰かが病気で休んだりすると計画に遅れが生じ、残業して何とか納期に間に合わせることもありました。そうした問題を抜本的に解決するには、ロボットによる自動化を進めるしかないと考えたのです」と語られます。MATRIS Lightを導入した現在では、月産1,500個程度だった製品は生産量が2倍の3,000個になったと述べられます。人手によるミスもなくなり、オペレーターへの作業教育コストも減少、「人にしかできない創造的な仕事に注力できるようになった」と藤井専務はその効果を語ります。「他社のロボットは安全対策のために柵の設置が必須で、既存設備のレイアウト変更が必要でしたが、MATRIS Lightは安全柵が不要な人協働ロボットなので、ターニングセンタの前に置くだけで済みました。工場のレイアウト変更となると多大な手間とコストがかかるため、それらが不要なMATRIS Lightはまさに私たちにぴったりのロボットシステムでした」。
有限会社フジイ研磨
取締役専務
藤井 章裕様
MATRIS Lightは
学習させることで
どんどん賢くなり、
こちらの期待に応えてくれます。
人が寝ている夜間も
ずっと働き続け、
残業代もかからず、
毎朝予定通りの個数を
生産してくれます。
MATRIS Light
最小規模で行える
簡単セットアップの自動化システム
- 手押し台車にロボット/ワークを搭載した、自由に移動可能なロボットシステム
- 人協働ロボットでフェンスの設置が不要
- ロボット導入に伴う大規模な設備変更が不要
- ロボットとワークを別々の台車に設定でき、稼働中にも次のワーク段取りが可能
- ダイレクトティーチにより、ロボット操作の専門知識がなくても容易にティーチング可能

生産性が2倍以上になり、納期の前倒しを可能にし、新規事業にも着手
タブレット端末で簡単に各種設定が可能
主な加工ワーク。ワークを固定する爪も独自に作成
長時間の連続稼働を実現するため段積みにした加工ワーク
ビジョンカメラの搭載により、ワークに多少のズレがあっても、自動的にワークの場所を検知してアームの動きを調整して生産を継続
独自の工夫でMATRIS Lightの24時間稼働を実現
フジイ研磨ではMATRIS Lightにて多彩なワークの搬送を自動化されています。当初MATRIS Lightは24時間稼働を想定したロボットシステムではないと説明を受けていましたが、同社ではロボットによる自動化の効果を最大化するために独自の工夫を施し、ほぼ24時間の稼働を実現しました。工夫の一つが、標準ワークストレージの代わりに加工前のワークを設置するテーブルをオリジナルで設計したことです。「テーブルの下にMATRIS Lightの台車を潜り込めるようにし、テーブルの手前から奥までMATRIS Lightのロボットアームが可動する最大域にワークが段積みできるように独自設計しました。また工場の地面は水はけを良くするため、微妙に勾配を付けているのですが、テーブル両端の高さをミリ単位で調整することで、ロボットアームが確実にワークを把握・積載できるようにしました」とその工夫について話されます。後から導入した2台のMATRIS Lightではオプションのビジョンカメラを搭載しているため、仮にテーブルが少し動いたとしても、自動的にワークの場所を検知してアームの動きを調整してくれます。このように同社独自の工夫とMATRIS Lightの最新機能を最大限活用することで、人がいない夜間でもMATRIS Lightが止まることなくワークの自動生産が可能になりました。
ロボットを育て活用し、さらなる自動化へ
藤井専務はMATRIS Lightの利点について「ティーチングも含めて操作が簡単で、一度教えればずっと同じ作業を完璧に継続してくれることです」と語ります。「MATRIS Lightは学習させることでどんどん賢くなり、こちらの期待に応えてくれます。人が寝ている夜間もずっと働き続け、残業代もかからず、毎朝予定通りの個数を生産してくれるMATRIS Lightには感謝しかありません」と笑顔で話されます。藤井専務は今後、さらにMATRIS Lightの台数を増やして、ワーク搬送はすべてロボットが対応する生産現場を実現したいと考えています。代わりに従業員は人にしかできない仕事を集中して行い、各自がスキルアップすることで新しい仕事にも積極的にチャレンジしたいと仰っています。フジイ研磨は今後も「ロボットを駆使するNo.1の町工場」を目指し、さらなる自動化に取り組みます。
※組織名・肩書は掲載当時のものになります。
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