- 加工のコツ 2019/09/18 更新
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正面フライスは外径が大きく、加工能率の高い便利な切削工具ですが、加工体積が大きいため切削抵抗も大きくなります。正面フライス加工は突き出し量が短く、ワークの剛性が高い場合には難しい加工ではありませんが、突き出し量が長くなると工具の曲げ方向に対して送分力・主分力が生じ、刃先の断続運動でびびりが発生しやすくなり、一気に加工の難易度が上がります。そのため切削条件の設定に悩まれる方も多いのではないでしょうか。
びびりというのは、切削抵抗の大きさと切削方向に影響を受けますが、工具の曲げが小さくなるように切削抵抗を小さくするか、送分力および主分力を小さくすることで、びびりの限界点を高くすること、つまりびびりにくくすることができます。
そこで弊社ではすくい角と切り込み角の異なるフライス工具を用いて、切削抵抗がどのような特性、数値になるかを測定いたしました。この測定データに基づいて、正面フライス加工のびびりを抑制する3つのポイントをご紹介します。参考として、ホルダの長さによる加工限界も評価しています。
切削工具の仕様決定にもお役立ていただけると思いますので、ぜひご覧ください。
①すくい角を大きくする
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