金属3Dプリンタのテスト加工で
モノづくりの革新に貢献
小田 陽平おだ ようへい 2009年入社
AM統括部 AM加工技術部
AM加工技術グループ グループ長 工学博士(所属は取材当時のものです)
入社以来、一貫して加工技術部門に携わる。在職中に大学へ通学し、博士号を取得。現在はAM加工技術グループのグループ長として海外技術者とも連携を図りながら業務を推進。社外の講演会にパネリストや講師として招かれることも多数。
加工技術部は、お客様から図面をお預かりし、ご要望通りの「加工時間」と「精度」で加工を実現するための工程の設計・テストを行う部署です。お客様が機械を導入される前に、加工方法、工程を検証して、要求される生産効率や精度を達成させる仕事です。
私が所属しているAM(アディティブ・マニュファクチャリング)加工技術グループでは、金属3Dプリンタの機種を専門として工程の設計・テストを実施しています。
AMで製造する製品は従来のターニングセンタやマシニングセンタでは難しい形状や難削材と呼ばれる素材も少なくなく、加工工程はもちろん、お客様が希望される材料で実際の加工が可能かを見極めるための研究も行っています。私たちはこれまで、工学部門でも機械を専門としてきたので、材料研究に本格的に取り組むのはほぼ初めて。そのため日々の業務では、予想とは異なる結果も多く発生します。その都度、文献を読んだり、共同研究をしている大学教授に教えていただいたりしながら、不明点や改善点を明らかにし、この分野の製造プロセスを構築していくのも私たちの役割です。
AMは、3次元データから金属粉末を積層造形する技術。航空宇宙産業や自動車産業などで大きな需要がありますが、ヨーロッパやアメリカと比べ、日本は産業界として遅れをとっています。DMG森精機はドイツの企業でもあるので、このアドバンテージを利用しながら、日本市場での挽回をすべく、現在、他社に先行して取り組んでいるところです。今後もAMはさらなる発展が期待され、さまざまな業界に展開していく可能性を秘めています。そんな将来性の高い最新分野に携われることにやりがいを感じますね。
AM 8:00
出社後、開発中製品の進捗確認や他部署への連絡などを行う。
AM 10:00
製品設計。プロジェクトチームへ提案する新しいアイデアを検証する。
PM 13:00
新製品の操作方法や活用事例についての部署内ミーティングや、テストのためのプログラム作成を行う。
PM 15:00
お客様からのお問い合わせ対応。製品の使用方法や性能などさまざまな質問にお答えする。
PM 17:00
今日の作業で気づいた改善点や、他部署への確認事項をまとめる。
PM 18:00
退社。同じチームのメンバーと食事へ。