現場の声を拾い上げ、
独自の視点で今までにないものをつくる
横山雅至よこやま まさし 2008年入社
奈良事業所
小型機開発部 NRX・ワシノ開発グループ(所属は取材当時のものです)
大学、大学院では機械工学を専攻する。入社後、さまざまな部署で経験を積み、現在は小型機開発部 NRX・ワシノ開発グループに所属。NRX2000の新規開発には立ち上げ時から携わり、現在は、熱変位検証プロジェクトに取り組んでいる。
小型機開発部は、奈良事業所で、主に自動車メーカーや自動車部品メーカー向けの量産部品加工に適した工作機械を開発する部署で、お客様のご要望に沿った開発・改善も行っています。私はNRX・ワシノ開発グループに所属し、NRX 2000の新規開発に構造決定の段階から携わってきました。NRX 2000は素材を取り付ける主軸(スピンドル)と旋回式の刃物台(タレット)がそれぞれ2つある「2スピンドル・2タレット型ターニングセンタ」と呼ばれる工作機械で、自動化と世界最速のローディング時間により高生産性を実現しています。信頼性の高い長時間自動運転を可能にする優れた切りくず処理能力や、工具の付け替えをスムーズにする画期的なデザインで、同タイプの製品に革新をもたらしています。初披露した工作機械の見本市「JIMTOF 2014」では、お客様だけでなく、同業他社の開発者からも注目を集めました。
現在は熱変位検証を行っています。工作機械内ではさまざまな場所で熱が発生し、加工物の精度に影響を与えます。より高い精度を実現するために、温度上昇を抑えることは不可欠。その条件をあらゆる方法を用いて検証しているのです。これは工作機械の精度向上に直結する、非常に重要なプロジェクトで、私はNRX2000の熱変位検証を担当しています。日々、開発テスト機にて、加工時の諸条件や主軸冷却の温度管理方法、冷却液であるクーラントの流し方などを変えながら、ひたすら切削と測定を繰り返して、最適な温度変化抑制の方法を探っています。お客様が当社に要求する精度レベルは非常に高いので大変ですが、達成できた時には大きな充実感が味わえます。
AM 8:00
出社。熱変位の検証実験を実施。取得したデータを整理し、結果を検証してまとめる。
AM 12:00
同僚と食堂でランチ。
PM 13:00
検証実験の結果を上司に報告。今後の方向性を検討・決定する。
PM 14:00
翌日の検証実験に向け準備。必要な部品の設計や手配を行う。
PM 17:00
他部署からの問い合わせに対応。その後、お客様向けの説明資料の作成を行い18時頃退社。