世界を舞台に
工作機械の神経部分を設計
中東 恒人なかひがし つねひと 2005年入社
奈良電装部電装NLグループ(所属は取材当時のものです)
大学では工学部電気電子・情報工学科で学び、入社後は一貫して電気設計業務に携わる。2013年には、ドイツDMG MORIと共同で、ecoシリーズの設計・試作品初号機の組立・設計業務を一から担当した。現在は、NRX2000の開発に従事している。
奈良電装部では、奈良で生産される製品のターニングセンタ・マシニングセンタの電気設計業務を行っています。ターニングセンタ担当とマシニングセンタ担当の2グループに分かれ、汎用的な標準設計と、お客様の要望に合わせてカスタマイズする顧客対応設計を担っています。また、全機種共通部品の操作盤の開発や自動化のための搬送装置に対する設計も部門の業務に含まれ、多岐に渡ります。
その中でも私は主にターニングセンタの標準設計を担当しており、ハードウェア・ソフトウェアの設計業務を行っています。ハードウェアでは制御盤やケーブルなどの設計がメインです。ハードウェア・ソフトウェア共にまずは標準部分を設計し、そこからお客様のご要望に合わせてカスタマイズ。機械の動きやインターロックの仕様、ケーブルの長さにいたるまで、仕様や要望に合わせて細やかに対応し、操作性や安全性を向上させ、生産性を高めることが私たちの役目。時には、お客様である企業との共同開発を行うこともあります。
現在は、ワークを取り付ける主軸と工具を取り付ける旋回式の刃物台がそれぞれ2つある、平行2スピンドル機 NRX2000の開発に携わっています。NRX2000は、一度プログラムを起動させると、数多くのワークを自動で加工し続ける大量生産が目的の機械。よりスムーズに作業が行える手順や途中停止時の復帰方法などを常に見直しながら、試行錯誤を繰り返しています。
この数年間は、ドイツDMG MORIとの共同開発や、海外の生産拠点と協力した設計業務も盛んになっており、世界各国の優れたエンジニアと交流しながら、世の中が求める製品を開発しています。
AM 8:00
出社。連絡事項や設計業務の進捗状況を確認する。緊急を要する案件はすぐに対応。
AM 8:30
設計業務。要求仕様の確認を行う。
PM 13:30
新規機能について、部内でデザインレビューを実施。提案する新しいアイデアを検証する。
PM 15:30
サプライヤーとの打合せ。進行中の案件に対する意見交換や進捗確認、納期調整などを行う。
PM 17:00
設計検証。要求仕様を満たしているかを確認。その後、1日の作業で気づいた改善点や他部署への確認事項をまとめ、20時ごろ退社