- 世界の逸品 2017/10/25 更新
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クーラントオイルを使用しないドライ加工では、後工程でのワーク洗浄や廃液処理が不要になる等のさまざまなメリットがあります。しかし一方で、ドライ加工の条件下ではクーラントによる冷却効果がないため、加工部が高温になります。その結果、刃先の摩耗が早く、刃物の交換頻度が高くなることが課題となります。
ここでは、このような課題を解決するマパール社のハイドロチャックホルダ「HTCホルダ」をご紹介します。
従来のハイドロチャックをドライ加工に使用する場合の問題点
従来のハイドロチャックは、ろう付けによりスリーブと本体を接合しています。このような接合は、高温になると容易に破断し、油圧オイルが漏れ出して使えなくなるケースがほとんどです。従来のハイドロチャックでは、使用可能温度の上限が80℃のため、ドライ加工には推奨されません。
一方、熱に強い焼ばめ式ホルダを使用する場合は、工具の着脱に時間がかかり、加工時間が長くなってしまうことがあります。そのため、頻繁に工具を交換する加工では大きな時間ロスとなります。
耐熱性と工具交換の容易性を両立
HTCホルダシリーズでは、独自の技術によりハイドロチャックでありながら熱に強い構造をしています。さらに、新開発の「スリム型HTCホルダ」は3Dプリンタを使って一体成型しているため、そもそもろう付け部分が存在しない作りとなっており、ハイドロチャックでありながら、170℃の高温でも利用できます。
工具交換においても、例えば金型の最終工程では頻繁に工具を交換する必要がありますが、焼ばめ式ホルダとは違い、セッティングは六角レンチを締めるだけなので1分以内に完了し、工具交換時間も短縮します。耐熱性に加えて、スリムな形状を実現しており、ワークとの干渉が抑えられ、可動範囲が広がります。
この製品によって、工具交換の手間を削減した上でドライ加工を行うことができ、さらに廃油処理コストを削減し、環境保全にも貢献します。クーラントオイルを使用した加工後の乾燥も不要です。

欧州では、環境保全やコスト抑制の観点から、クーラントオイルの量を100分の1程度に抑えた、ミストを吹き付ける“MQL加工(セミドライ加工)”の活用が進んでいます。しかし、大きな冷却効果が得られないため、ドライの高温環境下でも利用できる油圧ホルダとして開発されたのがこの「HTCホルダ」です。
欧州の先進金型メーカー様で最終工程の効率と加工時間の短縮を実感
この製品を導入された欧州の自動車向け金型メーカー様では、焼きばめから本製品に変えたことによって、人手で行っていた最終の磨き工程の一部と磨き回数を減らすことができ、さらに、工具交換時間だけでなく加工時間も短縮になったという事例もございます。
DMG森精機のショールームにてご覧いただけますので、ドライ加工をされている方やこれからご検討の方は、一度その効果をご体験ください。

| マパール株式会社 所在地:〒341-0043 埼玉県三郷市栄4丁目235番1 電話:048-949-1400 ファックス:048-949-1401 メール:info@jp.mapal.com |
この記事では、DMG森精機が世界中から厳選した逸品機器をご紹介しています。
ご紹介の製品は、DMG森精機のショールームにてご覧いただけます*。
*一部、期間限定となっておりますので、事前にご確認ください。





