- 加工のコツ 2017/09/08 更新
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工業製品は低コスト設計によって部品点数が減る一方で、ひとつひとつの形状は複雑になり、加工が難しくなっています。生産現場では、多様な形状の加工に対応するため、多数の切削工具が必要になり、年々増え続ける切削工具に困られているのではないでしょうか。今回は、工具数が増えることによって生じる不都合を見える化し、工具数を減らす方法についてご紹介します。
工具数が増えることによる不都合には、主として、①管理負担の増加、②加工精度の悪化、③加工時間の延長、があります。
①の管理は非常に根深い問題で、工具数が増えると工具自体の在庫管理が面倒になることは想像しやすいですが、工具数の増加は工具寿命、加工条件、ホルダ数、段取り時間、保管スペースにまで至ります。つまり、工具数の増加は「海に浮かんだ氷山」のように、顕在する問題よりも潜在する問題の方が大きく、これらが工数(労務費)と間接経費の両方を高め、生産現場全体の利益率低下に繋がる可能性があるのです。
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