• ニュース&トピックス 2019/08/22 更新
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加工のコツvol.27
切削速度が低い時に発生する溶着の防ぎ方

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加工コストを低減するためには加工能率を向上させることが必須です。加工能率を高めるためには切削速度を高くする(高周速化する)ことが一つの方法で、現在ではCBNやセラミックス、コーティング工具を使用した加工が主流になりつつあります。
一方、切削速度を高くしたくてもできない加工もあります。たとえば、ドリル加工は切削速度を高くしても中心に向かうほど切削速度は低くなり、チゼル部(中心)では切削速度はゼロになってしまいます。また、タップ加工は切削速度に比例して電気系(制御系)と機械系(駆動系)の誤差が大きくなり、加工精度が悪くなるため切削速度を一定以上高くできません。そのほか、切削工具やワークの剛性が低い場合にも切削速度を高くすることはできません。このようにドリル加工やタップ加工など、一部の加工では切削速度が低い加工が必要な場合があります。

切削速度が低い加工では、切削熱で溶けたワークの一部が切削工具の先端に付着する現象が発生します。切削工具の先端に付着したワークの一部を「溶着または凝着」といいます。溶着は仕上げ面や加工精度を悪くし、工具折損の原因にもなります。したがって、安定した加工を行うためには溶着の発生を抑制することが大切です。
そこで今回の加工のコツでは、弊社で実施した実験結果に基づいて、溶着を抑制する3つのポイントをご紹介します。

①すくい角を大きくする

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