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切削サイクル

  • 製品情報 2024/01/11 更新
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テクノロジーサイクル:切削サイクル

DMG MORI gearMILL

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DMG MORI gearMILL

各種ギヤ加工に対応

DMG MORI gearMILLは、従来は専用機を含む複数の工作機械で、ホブカッタやピニオンカッタなどの専用工具で行っていたギヤ加工を、5軸マシニングセンタ1台と汎用のエンドミルやカッタで加工するテクノロジーサイクルです。ギヤの諸元や使用工具の設定など一連のプログラムをパソコン上で簡単に作成し、さまざまなギヤの加工を効率よく行います。

主な対応機種

  • DMU/DMC monoBLOCKシリーズ
  • DMU/DMC(FD)duoBLOCKシリーズ
  • 門形シリーズ
  • NHX、NTXシリーズ

開発の背景

建設機械、航空機、船舶、発電設備や各種減速機の動力伝達には、多くのギヤが使用されており、高能率な生産のニーズが絶えることはありません。また、近年は、高効率、低振動、低騒音の動力伝達を実現するために、高精度、軽量、コンパクトな高性能なギヤが求められています。 ギヤは、ホブ盤やブローチ盤などの専用機を含む複数の工作機械で生産されることが一般的ですが、各工程でアイドル時間が発生するため、完成品までの時間がかかり、また複数機への投資という課題がありました。
そこでDMG森精機は、このようなギヤ加工の課題にお応えするために、1台の機械で高精度にギヤ加工行うことができるDMG MORI gearMILLを開発いたしました。

ユニークセリングポイント

1.汎用性

DMG MORI gearMILLは、CAMソフトのようにパソコン上で動作*し、ギヤのモデリング、ツールパスおよびNCプログラム生成、ギヤの測定をサポートするソフトウェアです。ギヤの諸元の入力と使用する工具の選択で、スパーギヤ(平歯車)やヘリカルギヤ(はすば歯車)だけでなく、やまば歯車、べベルギヤ(直歯、はず歯、まがり歯等の傘歯車)、ハイポイドギヤなどさまざまなギヤを加工するツールパスを作成することができます。高価な専用工具ではなく、汎用工具を用いて加工するため、さまざまな種類のギヤの加工にも柔軟に対応します。対応機種は幅広く、当社の5軸加工機であれば、ほぼ全てでご使用いただくことができます。

  • *Windows 10 64ビット版

gearMILL2.0のインターフェース

2.工程集約

ギヤ加工は従来、ターニングセンタとマシニングセンタ、そしてギヤ加工用の専用機というように複数の機械が必要でしたが、DMG MORI gearMILLでは、5軸加工機1台で、完成品まで加工することが可能なため、機械台数を削減することができます。更に、多くが手作業で行われている面取りの自動化も実現します。また、段取り替えが不要なため段取りおよびアイドル時間の短縮により、素材から完成品までのリードタイムが低減し、単位面積当たりの生産性が大幅に向上します。


 

面取り機能

3.プログラミング時間、歯面修整時間の短縮

ギヤの形状、噛み合い、ツールパスといった情報を、パソコン上でグラフィックを確認しながら設定することができます。パラメータの入力は特別なスキルが不要のため、短時間でプログラムを作成することができます。また、多彩な歯面修整の設定を可能としており、歯あたりの確認および修整の時間も短縮できます。

多彩な歯面修整

工程集約と加工時間の短縮

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