- 世界の逸品 2021/02/02 更新
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自動化ラインでは、素材投入から加工完了までの間に、ワークの形状が寸法通りになっているかを確かめるため、検査が必要です。しかし、検査は測定場所や人員の確保、検査時間がかかるため、生産効率の低下の要因となります。また、自動化ラインではワークの把持部に異物や切りくずなどが付着することもあります。正しく把持できないと、搬送中の落下や次工程で正しい位置に置けずに不具合が発生し、ラインが停止することもあります。それらの問題を解決するのが北川鉄工所の薄型2爪平行グリッパ スケール仕様「NPGT_S」です。

旋盤用チャック生産のノウハウを活かして高精度と高耐久性を実現
加工現場の自動化が進む中、ロボットグリッパが注目されており、「NPGT_S」は高い繰り返し把持精度と高剛性、高耐久性といった特長を持つ製品として開発されました。薄型2爪平行測長グリッパ 「NPGT_S」は、ワークをつかんで搬送するだけではなく、つかんだ箇所の寸法を測定するという機能を備えるなど、長年にわたるチャックの生産で培ったノウハウを活かして画期的な製品を開発することに成功しました。
楕円ピストンの採用により薄型化を実現し高い把持力を発揮
一般的なロボットグリッパは、マスタージョーの下部に正円のピストンを配置して、上下方向に動くピストンの推力をプランジャで増力しながら、マスタージョーを水平方向に動かす形になっています。本製品は、マスタージョーの側面部にピストンを配置したことで、従来比約39%の薄型化を実現。狭い場所や高さ制限のある場所でも搬送することが可能になりました。また、マスタージョー側面に配置したピストンの受圧面積を最大まで広げたことで、NPGT10Sのタイプではジョーストロークが直径20.8㎜、外径把持力は1000N(汎用タイプは610N)となり、同等ストロークの汎用タイプと比べ最大1.6倍の高把持力を実現し、重量物を搬送することが可能になりました。
搬送中に不良品を選別し、検査の手間を軽減
本製品には、マグネスケール社製の高精度磁気スケールと読み取り部を内蔵しており、ワークの把持部の寸法を測定し、その値をチェックすることができます。測定手順は、まずスケールでマスターワークをつかんで基準値を決定し、ラインに流れてきたワークの把持部を測定して許容する寸法内に収まっているかを判断します。
これにより次のようなメリットが生まれます。
1.投入時に不良品を早期に発見・選別し、ラインを停止することなく取り除くことができる
2.つかんだ箇所の測定を行うことで、検査の時間や場所、人員を削減可能
3.つかんだ箇所の測定により、全数検査と同様の扱いになり、トレーサビリティを確保できる
4.つかんだ箇所に付着した異物や切りくずなどを発見し、不具合を未然に防止
5.ロボットグリッパの爪の開閉位置を監視することにより、経年の摩耗による状態変化が分かり、メンテナンス時期を予知することが可能
6.搬送だけではなく、複合した作業が可能。例えば、搬送しながら把持部でワークの寸法を測り、サイズ別に仕分けが可能

お客様の声
- 「ライン停止の未然防止とトレーサビリティが確保できます」
- 「旋削後のワークに、目視では見落とすような切りくずが残ることがありました。このロボットグリッパを導入してからは、ワークを全数測長し、切りくずの有無が確認できるようになり、不良率の改善につながっています」
搬送と検査の省人化を実現。つかんで運ぶだけではない+αの価値を提供
本製品は、ワークをつかんだ箇所の寸法を測定することによって、作業工数を軽減し、省人化や省力化、タクトタイムの短縮に貢献できます。また、新規のロボットはもとより、既設のロボットにも取り付け可能なため、導入コストを抑えることができます。ご使用のお客様より高い評価をいただいており、自動化の現場で絶大な効果が期待できます。

| 株式会社北川鉄工所 所在地:〒726-8610 広島県府中市元町77-1 URL:https://www.kiw.co.jp/ |
この記事では、DMG森精機が世界中から厳選した逸品機器をご紹介しています。



