- お客様事例 2026/03/09 更新
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SET Mühendislik Sanayi ve Ticaret Ltd. Şti (以下「SET社」)は、シニアメカニカルエンジニアであるCelalettin Aydemir様とケミカルエンジニアであるHale Gürçay様が経営するトルコ・イスタンブールの会社です。同社はガラス容器を製造する個別セクションマシン(Individual Section Machine、以下ISマシン)用の金型や部品の製造で30年以上の実績があり、SET社の製品品質には多くの有名企業からも信頼が寄せられています。中でも3台の複合加工機NTX 1000を用いた5軸での高精度6面全加工は、同社が成功した要因の1つであると評価されています。
総合的な製造と充実したサービス
「当社は、国外のお客様の厳しい要求事項を認証付きで満たすために、金型ごと、部品ごとに、最高の精度と完全なトレーサビリティで社内製造しています」と、常務取締役であるErgun Tanaçan様は話されます。Tanaçan様は、包括的な社員トレーニングにより、高度な製造を実現し、革新的なプロセスチェーンの可能性を常に引き出す従業員たちを誇りにされています。そのうえでTanaçan様は、自社のサービス精神が事業の成功のもう一つの柱であることに言及されます。
ガラス金型のトータルプロセスチェーン
SET社のお客様は、最終製品の3DモデルとISマシンの技術仕様を提供するだけでよく、中空ガラスの金型製造のためのすべての製造工程はSET社が担当します。これには、設計図の製作、シミュレーションを含むNCプログラミングのほか、次工程の精密加工、総合的な品質保証などが含まれます。
複雑なガラス金型を生産する3台のNTX 1000
SET社の製造プロセスチェーンには現在、金属切削、コーティング、エングレービング加工、研磨用に約40台の工作機械が含まれています。生産の中核はDMG MORIの工作機械で構成され、これには6面全加工用の3台の高精度複合加工機NTX 1000が含まれます。
SET社は最近、LASERTEC 45 Shapeでレーザテクスチャリング分野のレパートリーを大幅に拡大する一方で、従来のターニング加工分野についてもNLX 2500 | 700で強化されています。
迅速な稼働を実現したターンキープロジェクト
SET社の3台の新型NTX 1000は、ターンキープロジェクトで発注いただいており、DMG MORIが優れたパートナーとして非常に信頼が高いということを示しています。DMG MORIは工作機械のみならず、工具、プログラミングに至るまで、トータルテクノロジーソリューションとして、実装することができます。「導入したNTX 1000は、数日後には2交替制、3交替制での生産にスムーズに移行できました。それ以来、問題なく稼働しています」と、Ergun Tanaçan様はターンキープロジェクトのベネフィットを述べられます。
持続する精度と信頼性
こうした信頼性の高さはDMG MORIの卓越した技術の証と、Ergun Tanaçan様は考えられています。高い剛性を備えたベッドやローラガイド、クーラント循環が組み込まれた熱対称構造の主軸台についても評価されています。「これで、精度確保に影響を及ぼす熱変位がほぼ解消されます」と、Tanaçan様は話されます。

NTX 1000 – 最大Ra 0.5 μmの並外れた面品位
Tanaçan様は、最高回転速度20,000 min-1のターンミル主軸compactMASTERの性能も賞賛されます。切削性能もさることながら、加工面品位の素晴らしさについても同様に、「面品位は完成品の品質に直接影響するため、ガラス金型の最も重要な評価基準です」と熱く語られます。DMG MORIの高精度工作機械は、5軸加工により最大Ra 0.5 μmの面品位を確実に実現することができます。
NTX 1000:生産性の高い6面全加工
NTX 1000:面品位とともに、切削加工で課題となるのがガラス金型の複雑さです。Ergun Tanaçan様は金型の自由曲面についても、「ここで頼りにしているのが同時5軸加工です」と話されます。ターンミル主軸compactMASTERを搭載したNTX 1000は、より汎用的な6面全加工機として生産性の向上に大きく貢献しており、このことについても「加工時のクランプが1回で済むため、手作業でクランプし直す必要がなくなりました。ミスの可能性がなくなり、スループットタイムもかなり短縮されています」と話されます。

デジタルモニタリングで機械の稼働率を最大化
SET社は、ガラス金型の加工全体をモニタリングすることで、機械の停止時間を最小限に抑えています。「機械ごとに稼働状態を把握しているので、どこかで問題が起きてもすぐに対応できます」と、Ergun Tanaçan様はデジタルによるモニタリングの利点について話されます。生産コストの削減には、機械の高い稼働率が欠かせません。「利用しやすいDMG MORIのソリューションは重要なポイントです」と話されます。
NTX 1000は金型の6面全加工を可能にし、
さらに最大0.5 μmの面品位を実現します。
SET Mühendislik Sanayi ve Ticaret Ltd. Şti
常務取締役
Ergun Tanaçan様

LASERTEC 45 Shapeによる表面のレーザテクスチャ加工
SET社は、革新的な製造技術によって、そのサクセスストーリーを未来につなげたいと考えています。一例としてErgun Tanaçan様は、LASERTEC 45 Shapeを挙げられます。このレーザ加工機は、お客様の付加価値を継続的に向上させる製品です。「3D自由曲面のレーザテクスチャ加工は、表面構造の加工に新しい展望をもたらしました。ごく短時間で必要な表面構造を加工できます。再現性も高く、しかも環境や人体に有害なエッチングを用いずに行えるのです」と、Tanaçan様は感慨深げに話されます。またTanaçan様は、「今後、当社の製造をロボットで自動化しようとDMG MORIと一緒に計画しています」と将来の展望を語られました。

※組織名・肩書は掲載当時のものになります。
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