- 世界の逸品 2019/02/18 更新
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- 切りくず処理

切削加工や研削加工で使用するクーラント液は、切りくずをろ過して再利用するのが一般的です。しかし、ろ過が上手くいかず、ひとたびクーラント液が汚れると、加工の精度やスピードが落ちるのはもちろん、最悪の場合は機械が停止したり、高価な機器が損傷する恐れがあります。クーラント液を常に綺麗な状態に保つこと、それはすなわち生産性と製品品質を高めるカギであり、極めて重要なファクターであると言えます。
では、その数あるフィルタの中で最適なものは何か―
いわゆる、エレメント(ろ材)を用いたフィルタの場合、目詰まりが発生するため、常に新しいフィルタエレメントの購入と交換が必要となり、非常に手間とコストがかかります。徐々に発生する目詰まりを原因とする処理流量の低下や、分離効率の不安定化も避けられません。また、使用済みのフィルタエレメントは産業廃棄物となり、廃棄にも多大なコストがかかる上、地球環境への悪影響も懸念されます。代替品として、これらの問題を概ねクリアしている一般的なサイクロン式フィルタがありますが、一般的なサイクロン式でも処理流量のロスは避けられないという課題がありました。
今回ご紹介する、株式会社industriaのエレメントレス・フィルタ「FILSTAR」は、3層構造のサイクロン式フィルタという新発想により、従来抱えていた課題を一挙に解決するだけではなく、フリーメンテナンス性と永続的なろ過性能まで実現しています。
3つのゼロメリットで、コスト削減した実例も
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