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LASERTEC65 3Dの特徴とアプリケーション事例

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  • アディティブ・マニュファクチャリング
  • 金属積層造形機
雑誌名 LASERTEC65 3Dの特徴とアプリケーション事例 2015年2月
著者 藤嶋 誠、小田 陽平
専務執行役員、伊賀加工技術部 AMテスト加工グループ グループ長
公開日 2015年2月

1.はじめに
近年,非常に注目されている付加加工であるAdditive Manufacturing(以下AM)は2009年にASTM INTERNATIONALで呼称が決定されたものである.一方,切削加工を含む除去加工は対比としてSubtractive Manufacturing(以下SM)と呼ばれている.このAMは,アメリカのオバマ大統領が2013年一般教書演説のなかで3Dプリンタに言及したことにより,一気にその注目度が上がった.そのため,新しい技術と思われがちであるが,1980年に小玉秀男氏が光硬化性樹脂を用いた光造形法の特許出願を起源とし1),多くの技術者が研究,開発している技術である.以前まではRapid Manufacturingと呼ばれることが多く,樹脂を使用して特に試作品を短納期で製作すること,従来の方法では製作できなかった形状の部品製作が可能であった.一方で,樹脂の造形では試作レベルの製作に留まっており,広く普及することはなかった.しかし,金属の造形が可能となり,工業用の製品にも使用される例が近年急激に増加している.たとえば,航空宇宙分野において,部品内部に複雑な形状を造形することで軽量化や冷却性の高効率化の実現,医療分野において,生体親和性を高めるための複雑形状部品を患者に合わせてオーダメイドするような例があげられる2).

※組織名・肩書は執筆当時のものになります。

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