CLOSE

世界の逸品

  • 世界の逸品 2025/01/14 更新
  • 印刷する

世界の逸品機器 #37
比類なき速さと精度で工具を自動測定
過酷な環境下でも高い信頼性を発揮するレーザ測定システム「LC50-DIGILOG」(ブルーム-ノボテスト株式会社)

シェア
タグ
  • 機内計測装置
  • 工具管理
  • 生産性向上

 工具を加工機から取り外すことなく自動で切削工具の工具長・工具径を測定できる『機内測定システム』は、生産性向上を実現する上で有用なため、既に使用されている方も多いですが、一方でクーラントに起因する測定リトライや測定ミスなど、加工機内の環境によっては測定に時間がかかるという課題もあります。

 

 そこで、これらの課題を解決するのが、ブルーム-ノボテスト社の工具測定用レーザシステム「LC50-DIGILOG」です。独自のDIGILOG(デジログ)技術により加工機内の過酷な環境下でも、高速かつ高精度に回転工具の工具長・径・振れ量などを機上で自動測定します。さらに磨耗や欠損も検知することが可能です。加工機内での非接触測定により、回転状態の工具刃先をミクロン単位で測定や補正を行い、加工精度の向上や生産効率を最大化します。

デジタルとアナログを融合したDIGILOG技術で従来機よりも工具測定・検知時間を最大60%短縮複数枚刃のばらつきも測定・検知

 LC50-DIGILOG は、デジタルとアナログの測定技術を融合させたブルーム-ノボテスト社独自のDIGILOG 技術を採用しています。DIGILOG 技術は、「アナログ信号を用いた高速スキャンによる測定データを最終的にデジタルデータとして出力する」といった測定を行います。この技術により短時間で非常に多くの測定データを取得し、今まで以上に高速かつ信頼性の高い工具測定を実現します。例えば、実際に従来のレーザ測定器よりも測定サイクルが短くなり、工具測定・検知時間は最大で60%も短縮した事例もあります。
 デジタル信号では複数枚刃の測定について最長・最大径の切れ刃の測定でしたが、DIGILOG 技術により複数枚刃のばらつきも測定・検知することが可能です。これにより、工具の各刃先の欠損や摩耗状態を把握でき、加工精度の著しい低下を防ぎます。
 また予め摩耗量の許容値を設定し、LC50-DIGILOG で測定した摩耗量が許容範囲を超過するとアラーム出力や予備工具への工具交換をすることも可能です。

工具による遮光のみを識別して高精度測定
クーラントを使用する加工でも工具測定の最適化と安定化を実現

 従来のレーザ測定器はクーラントがレーザを遮ると、誤測定や測定リトライが発生し、機械停止につながるケースがありました。この問題も、DIGILOG 技術を搭載した LC50-DIGILOG の「ドロップストップ機能」が解決してくれます。工具による遮光状態を LC50-DIGILOG がモニタリング。一瞬遮光したクーラントは「工具ではない」と識別。「0 か 1 か」で判断するデジタル信号の弱点をアナログ信号によりカバーし、誤検知・測定リトライの発生を防ぎます。その結果、クーラントが舞う加工途中の機内でもスピーディーかつ信頼性の高い測定が可能になります。
また、自動化システムなどを用いた連続生産にLC50-DIGILOGを組み込めば、自動で工具測定や工具刃先の磨耗・欠損検知を行えるようになるため、安定した生産を実現します。

工具先端の振れや熱変位による伸びも影響しない工具長・工具径を素早く高精度に測定

LC50-DIGILOG は工具が回転した状態のままで高速・高精度に測定できます。実生産における加工回転数にて測定が可能です。つまり、工具先端の振れや熱変位による伸びなどを含んだ状態で工具長・工具径を測定でき補正を行えます。
 加工機内の過酷な環境下においても信頼性の高い測定を行える LC50-DIGILOG は、高い精度が要求される金型加工を行うお客様から、量産加工を行うお客様まで業種を問わず使用されています。

レーザのフォーカス径を従来機よりも約30%縮小
ボールエンドミルなどコーナーRも高精度に測定

 レーザ測定器のパイオニアであるブルーム-ノボテスト社は、「Focus on Productivity」をテーマにレーザのさらなる進化を目指して開発を続けています。LC50-DIGILOG に採用されたレーザは、フォーカス径を従来機よりも約 30%縮小。今まで以上に高品質で均質な焦点レーザ光により、微細工具や極小刃の測定においても最高の測定結果が得られます。
 また、5 軸加工機で多く使用されるボールエンドミルなどのコーナーR径の工具についても、従来よりも最適化された円形ビームを有する LC50-DIGILOG では高精度かつ高速測定することが可能です。

平行出しも特別な工具も不要!レーザ本体は「簡単交換→瞬間復旧」が可能

 LC50-DIGILOG 本体は丸みを帯びたモダンなデザインにより、切りくずが堆積しにくい構造です。また、新型HPCノズルが標準装備されており、逆止弁にてクーラントの侵入をガード。強力なクリーニング圧と測定個所に集中噴射するエアジェットによって、工具に付着したクーラントや切りくずなどをスピーディーに除去し、過酷な機内環境下でも高速測定を可能にしています。防塵・防水性は、保護等級最高レベルの「IP68」を実現しています。
 また、従来機種からメンテナンス性の向上を図り、シャッターユニットにはバヨネット式ロックを採用。万が一レーザ本体が故障しても専用工具不要で簡単に交換可能です。標準インタフェースである smartDock で平行出しを行うため、レーザ本体の平行出しは必要がなく短時間で復旧できます。
 進化したレーザと DIGILOG 技術、そしてハイクオリティのコンポーネントが「Fast」「Precise」「Reliable」な自動測定を実現しています。

「LC-VISION」が測定データをリアルタイムで可視化&解析
Stability Control機能で暖機運転の時間を最小限に抑える

 LC-VISION ソフトウェアを活用することで、LC50-DIGILOG の測定データをリアルタイムで可視化し解析可能です。
 特に日々の生産開始時に活用できるのが、LC-VISION に標準装備されている Stability Control機能です。Stability Control を用いて工具先端の変位量をモニタリングすることで、工作機械の熱変位が安定した状態に達したことを確認できます。外気温や作業者のスキルに左右されることなく加工開始可能なタイミングを判断でき、機械の暖機運転の時間を最小限に抑えられます。機械の稼働時間を増すと同時に、無駄な電力消費を削減して省エネにもつながります。また、熱変位による加工のばらつきを軽減できるので安定して高精度加工が行えます。
 さらに LC-VISION はアプリケーションを追加することで機能を拡張できます。現在は、工具の状態に関する連続的な測定データを表示して形状評価と工具オフセットメモリへの自動補正を行う「3D Tool Control」、機械の主軸管理を行って加工不良を抑制する「Spindle Control」などが利用可能。今後も多彩なニーズに合わせて新たなアプリケーションが続々と追加される予定です。

専門のエンジニアによる導入後のサポートも万全

 LC50-DIGILOGとLC-VISIONを始めとして、あらゆる業種のお客様に対応するアプリケーションをハードウェア・ソフトウェアの両面から提供しているブルーム-ノボテスト社。豊富な知識と高い技術を兼ね備えた専門のエンジニアがアプリケーションの提案から導入後のサポートまで手厚く行っています。日本を含めて世界18のエリアに拠点を持ち、各国で同様のサービス・サポートを受けられる点も多くのお客様から高い支持を得ています。

ブルーム-ノボテスト株式会社
所在地:愛知県小牧市大山2202番1
電話:+81 568 74-5311

この記事では、DMG森精機が世界中から厳選した逸品機器をご紹介しています。

ブックマーク機能は会員限定のサービスです。
ご利用いただくには会員登録、またはログインが必要になります。