- 世界の逸品 2018/08/09 更新
- 印刷する
-
- タグ
-
- 工具
- 難削材加工
- 荒加工

切削抵抗が高く、発熱しやすいステンレスをはじめとした難削材を加工されるお客様の多くが、加工能率とチップ寿命にお悩みだと思います。その課題を解決するために、住友電工ハードメタル株式会社とDMG森精機株式会社が共同開発したのが、従来よりも更に長寿命化を実現した「スピニングツール(難削材高能率加工用工具)」です。この新開発のスピニングツールは、通常の旋削加工では固定していた工具を回転させることにより、難削材加工における高能率化とチップの長寿命化を可能にしました。航空機産業や宇宙産業をはじめ、難削材の高精度な加工を求めるお客様に最適な工具です。
難削材加工で400cc/minを超える高能率加工を実現
旋削加工の能率を高められない大きな要因に、加工時に発生する力と熱が挙げられます。特に刃先が固定される旋削加工では、チップに加わる力が一点に集中し、発生した熱も一箇所に留まります。しかし、「スピニングツール」は工具を回転させることで、加わる力と切削熱が円形チップの全周に分散。発熱した部分をクーラントでしっかりと冷却することもできます。これにより、高能率加工を実現し、サイクルタイムを大きく短縮することができます。
実際に、温度上昇しやすいSUS316加工では、400cc/minを超える加工能率を達成。これは、通常のターニング(旋盤)加工の一般条件と比較して4倍の数値です。
チップの長寿命化でコスト削減と高い加工精度を叶える
「スピニングツール」は、工具を回転させることでチップに加わる力と熱が分散するため、チップの寿命も長くなります。長寿命化により、チップの交換頻度が少なくなるため、コスト削減にもつながります。
また、「スピニングツール」は安定した加工品質も実現します。熱や力が一点に集中する状態では加工中にチップの摩耗が進行し、加工開始直後と終了直前で品質に差が生じてしまうケースもありますが、回転により摩耗が極めて少ない「スピニングツール」では、その差も最小限に抑えることができます。
難削系のステンレス鋼および、耐熱合金において、通常の旋削用工具との加工能率を比較した所、スピニングツールでは、磨耗が少なく、加工能率が約4倍になるという結果になりました。


ワーク特性に応じた2種類のチップ材質
チップは、PVDコート材種NDM3000とCVDコート材種DM4000の2種類をラインナップ。ワーク特性に合わせて適した材種を選択できるようになっています。
また、スピニングツールは、ミーリングとY軸機能がついている機種に取り付けが可能ですので、難削材を加工されている方はぜひご活用ください。

| 住友電工ハードメタル株式会社 所在地:〒664-0016 兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1 (住友電気工業株式会社 伊丹製作所内) 電話:0120-159-110 URL:http://www.sumitool.com/ |
この記事では、DMG森精機が世界中から厳選した逸品機器をご紹介しています。
ご紹介の製品は、DMG森精機のショールームにてご覧いただけます*。
*一部、期間限定となっておりますので、事前にご確認ください。




