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お客様事例

  • お客様事例 2026/03/31 更新
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人や機械に優しい切削油「ECOCOOL GLOBAL 1000」

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現代の金属加工において、クーラント(切削油)がワークの品質や生産性を高めるために重要な役割を担っています。しかし、切削油による工場内のべたつきや肌荒れ、交換作業、廃液処理など、環境面、オペレーターの健康面、安全面の点から、使用中のクーラント(切削油)では課題を感じているいる方も多いと思います。そんな悩みをお持ちの方にご紹介したいDMQP(DMG森精機認定周辺機器)が、フックス社製の水溶性切削油剤「ECOCOOL GLOBAL 1000」です。

ECOCOOL GLOBAL 1000は、アルミ合金や銅、鉄、ステンレス鋼、チタン、ニッケル系合金などのあらゆる被削材に適合し、卓越した冷却性能と潤滑性を持ちながら、人にも機械にも優しい高性能な水溶性切削油剤です。本記事では、ECOCOOL GLOBAL 1000の導入後の効果について実例を交えてご紹介します。

  • クーラント・切削油とは

    金属の切削加工や研削加工に使用される液体で、冷却や洗浄、潤滑の効果があり、摩擦を減少させ、加工時に発生する熱の冷却や、切りくずの洗浄、工具の寿命を延ばす役割があります。適切な切削油を選択し、管理を行うことで、コストの削減にもつながり、生産性の向上につながります。
    切削油には、油性切削油や水溶性切削油(エマルジョンタイプやソリュブルタイプ、透明クーラント)など多くの種類があります。従来は油性切削油が多く利用されていましたが、引火の危険性、ミスト(油煙)の飛散、皮膚炎、引火性液体としての指定数量での管理など工場の作業環境に影響を与える要素がありました。一方、水と希釈させて使用する水溶性切削油は、引火の危険性や指定数量での管理、床・機械へのべたつきが抑えられますが、不適切な濃度管理やクーラント補充方法であることで、クーラントタンク内の浮上油やスラッジ溜まりの放置により、腐敗臭やワークの錆、塗装剥離などのトラブルがありました。また、クーラント原液に含まれる殺菌剤や添加剤による肌トラブル、10 MPaを超える超高圧での切削油の吐出や大容量シャワークーラントによる泡立ち、銅やアルミの変色などお客様個別の問題も発生するようになりました。

     

    しかし、近年の技術進歩により、これらのトラブル一式を解決できるような水溶性切削油も登場しています。

    また工場の安全性を守るため、切削油は必ず使い方・保管基準、マスク・手袋の着用、使用後の廃棄方法など、SDS(安全データシート)に基づく安全対策をきちんと行う必要があります。

最適な切削油で「作業環境の改善」と「トータルコストの大幅削減」を同時に実現

前職は「ゲーム業界のサウンドクリエイター」という異色の経歴を持つ金城 茉莉様。現在は個人事業主としてターニングセンタ(旋盤)や5軸加工機を使い、アルミや鉄、ステンレスをはじめとした金属の切削加工の仕事に取り組まれています。そんな彼女が転職して間もないころ、常駐先の会社にてクーラント(切削油)が原因で仕事の継続が危ぶまれるほどの重大な肌トラブルに見舞われました。

この問題に対し、次世代型エマルションタイプの水溶性切削油剤「ECOCOOL GLOBAL 1000」に切り替えされた所、肌トラブルが解消し、工場の環境改善や工具寿命の延長、濃度管理の簡略化、廃液処理費用の低減などの効果により「トータルコストの削減」を実現した金城様と常駐先企業の社長にお話を伺いました。

クーラントに起因した重い肌トラブルを機に水溶性切削油剤「ECOCOOL GLOBAL 1000」を導入

金城様が常駐先の会社で働き始めてわずか2週間。突然、顔や腕に激しい炎症(かぶれやかゆみ)が発生し、夜も眠れないほどのかゆみに見舞われました。それまでアレルギーとは無縁の体質だった金城様にとって全く予期せぬ事態でした。病院でパッチテストを行った結果、原因はこの会社で長年使用していた他社製の水溶性クーラントオイルだと判明したのです。京都から岐阜へ引っ越しも行い新たに始めた矢先の出来事だったため「NC旋盤の機械オペレーターは諦めるしかないのか……と強いショックと不安を感じました」と金城様は当時を振り返ります。

現場で苦しむ彼女の姿を見た社長は、即座に使用するクーラント(切削油)の切り替えを決断します。「原因が確定した以上、放置はできません。何より、彼女に症状が出たということは、私たちや他の従業員も今は症状が出ていないだけで、体に負担がかかっていたのだと気付いたのです」。

他社製クーラント(切削油)使用時は顔や腕に激しい炎症が起き夜も眠れないほどのかゆみに襲われたが、ECOCOOL GLOBAL 1000に変更後は炎症が発生しなくなった

そして、新たなクーラントを探していたところDMG森精機のオンラインショップ「my DMG MORI eMarket」のトップページでECOCOOL GLOBAL 1000を見つけ、化粧品業界が取得する安全性の第3者機関証明(BUS試験)を得ているところにも惹かれて、直ぐにDMG森精機へ問い合わせをしました。届いたECOCOOL GLOBAL 1000のサンプル液(希釈済み)を再度パッチテストで安全性確認とアルミやステンレスなどの加工材料への適合性確認を行い、問題がなかったためECOCOOL GLOBAL 1000への切り替えを決断しました。金城様は「ECOCOOL GLOBAL 1000に切り替えた後は、炎症やかゆみが一切発生していません。何の不安もなく、日々の業務に打ち込めており、素晴らしい切削油に巡り合えたと感じています」と微笑みます。

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金属部品切削加工 工作機械オペレーター
金城 茉莉様

ECOCOOL GLOBAL 1000の性能とDMG森精機の
迅速・親身な対応で炎症の不安が解消

以前のクーラントで発生した顔や腕の激しい炎症が、ECOCOOL GLOBAL 1000に切り替えた後はピタリとおさまりました。
my DMG MORI eMarketで申し込み後、即日サンプルが届きDMG森精機の「対応スピードの速さ」、そして、私の悩みに寄り添い最適な提案をしてくださる担当者の「親身な姿勢」が心強く感じました。
導入時にはECOCOOL GLOBAL 1000の希釈方法やメンテナンス方法についてもレクチャーしてくれ、「今では安心して仕事に打ち込めています。」

工場特有のにおいやべたつきを劇的に改善
最適な切削油によりクリーンな職場環境へとアップデート

金城様の肌トラブルを機にクーラント(切削油)を切り替えた結果、工場全体の環境改善にもつながりました。
これまでも水溶性クーラントを使用していたのですが、定期的なクーラントの交換時に強い刺激を感じていたと話す社長は、「従来のクーラントの場合、交換して1~2日は少し目の痛みを感じていましたが、そういうものだと受け入れていたんです。しかし、ECOCOOL GLOBAL 1000は交換した瞬間からこれまで全く刺激がありません」と効果を実感しています。

また、一般的な水溶性クーラントは、腐敗が進むと強烈な悪臭を放つようになります。一方でフックス製の水溶性切削油剤「ECOCOOL GLOBAL 1000」は、腐敗臭を放つ物質を極限まで排除しているため、エマルションタイプでありながら工場特有のにおいも改善できます。「以前は強く感じた工場独特の油臭さが、大幅に軽減しました。数カ月使用しても腐敗臭がなく、耐腐敗性の高さも実感しています」とお二方は口を揃えます。 加えて、金城様が「まるで水のようにサラサラしています」と評する通り、クーラント特有の油っぽさが極めて少ないのも特長です。べたつきにくいのでワークへの付着量も少なく作業効率が高まるのはもちろん、作業服や床などのべたつきも格段に抑えられます。

クーラント(切削油)をECOCOOL GLOBAL 1000に切り替えたことで、これまでオペレーターが「仕方がない」と我慢してきた加工現場の悪臭やべたつきが改善され、誰もがストレスなく業務に集中できる“安全・安心でクリーンな職場”へとアップデートされました。

ヒューマンフレンドリーとマシンフレンドリーを両立
工具寿命の延長やワークの腐食防止も実現する水溶性切削油

水溶性切削油剤「ECOCOOL GLOBAL 1000」は、弱アルカリ性で刺激性成分を極力抑えた作業者に寄り添う“ヒューマンフレンドリー”なクーラントです。同時に、優れた「防錆性」と「潤滑性」を兼ね備えており、機械や工具のコンディションを良好に保つ“マシンフレンドリー”な製品でもあります。
一般的に、人体への優しさを優先したクーラントは、機械や工具への負担が増えがちです。そのため、交換時は工具寿命が短くなることを覚悟していたという社長。しかし、その懸念は良い意味で裏切られました。「ECOCOOL GLOBAL 1000を使うと、逆に工具寿命が大幅に延びたのです。特に、耐熱合金やSUS等のステンレスといった難削材の加工において工具摩耗が抑制され、明らかに刃持ちが良くなっています。単に人に優しいだけではないと実感しました」と話します。
さらに、その効果は工具だけでなくワークの品質向上にもつながりました。実はこれまで、アルミ合金、特にジュラルミンの加工において、バイスでチャッキングする部分が黒く腐食するという課題がありました。しかし、ECOCOOL GLOBAL 1000に変更後は、ジュラルミンに腐食が発生しなくなったのです。「以前は腐食部分を消すために、後工程で削り直しを行っていましたが、今ではその手間も一切不要になり、リードタイムが短縮できています」。

切削油の濃度調整の負担や入れ替え回数が格段に減少
圧倒的なトータルコストメリット

コスト面でも大きなメリットがありました。その背景には、これまでの常識を覆す「液持ちの良さ」と「濃度管理の簡略化」があります。

ECOCOOL GLOBAL 1000は揮発性成分が抑えられており、加工熱による蒸発ロスが非常に少なく、補充液の投入量が劇的に減ったのです。しかも、濃度の調整作業も楽になりました。「以前は水分の蒸発時に濃度が大きく変化してしまい、補充のたびに濃度計を用いた濃度調整に手間がかかっていました。しかし、ECOCOOL GLOBAL 1000は予め決めた濃度に希釈したクーラント液を継ぎ足すだけで濃度がピタリと安定するので、調整の手間が無くすぐに加工作業に戻れるようになっています」と、お二方は実感を持って話されます。

こうした運用面の利点に加え、「工具寿命の延長」と「廃液処理コストの削減」も実現されています。「工具寿命が延びたことで、ドリルや刃物の購入費用と工具交換工数が削減できます。また、以前は夏場を中心に年3回は行っていたクーラント(切削油)の入れ替えも、導入から半年経過してもまだ劣化していないため、1度も行っていません。現在の切削油の状態を見れば、このまま1年ほどは無交換でいけるのではないかとも感じています。そのため、廃液処理費や入れ替え・清掃のための機械停止ロスが大幅削減できています。

「人や環境」だけでなく「機械・工具」にも優しい水溶性切削油剤 ECOCOOL GLOBAL 1000。大幅なコストダウンにもつながりました。

正直ECOCOOL GLOBAL 1000の1缶あたりの価格は以前使用していた製品の約3倍ですが、トータルでは圧倒的なコストダウンになりました」と社長は言葉に力を込めます。これまでの加工現場では「当たり前」、「仕方がない」と諦めていたべたつきや悪臭、クーラントの濃度調整の手間。そうした現場の我慢を解決することが、結果として生産性向上とコスト削減も叶えられると証明されました。
切削油に関する課題は、工場の作業環境やオペレーターの健康、安全性に大きく影響します。これらの課題を解決するためには、適切な切削油の選択と管理が不可欠です。フックス社製の水溶性切削油剤「ECOCOOL GLOBAL 1000」は、環境面と健康面に配慮しつつ、優れた冷却性能と潤滑性を提供します。これにより、肌荒れの軽減や工場内のべたつきの解消、さらには廃液処理の効率化が期待できます。もし切削油の選択に悩んでいるなら、この製品を検討してみてはいかがでしょうか。また、適切な使用方法や安全対策を実践することで、作業環境の改善とトータルコストの削減を同時に実現できます。今後の作業環境の改善に役立てるためにも、ぜひ一度「ECOCOOL GLOBAL 1000」の導入をご検討ください。
 

高性能な水溶性切削油剤「ECOCOOL GLOBAL 1000」

次世代型のエマルションタイプの水溶性切削油剤。
銅などの非鉄金属を含むあらゆる被削材に適用し、特にチタン、ニッケル系合金などの難削材に向いています。


主な特長

•アルミ変色が発生しづらく、A2000系, A5000系, A7000系などあらゆるアルミニウム合金に適用

•銅、ステンレス、チタン、ニッケル系合金などのあらゆる被削材に対応

•低揮発性に優れているため、液の補充が少なく、原液使用量の削減が可能

•殺菌剤フリーでありながら安定したバクテリア耐性

•クーラント(切削油)として初めてBUS試験*をクリアした製品のため、
肌荒れに対する安全性について第3者機関証明を取得済み


*BUS試験とは、化粧品メーカが製品を世の中に出すときに必ず取得しなければならない第3者機関証明のこと

オンラインショップ
my DMG MORI eMarket」

my DMG MORI eMarketは、工作機械で使用する切削工具やクーラントを含む消耗品をWeb上で購入可能なオンラインショップです。
国内外のDMQP(DMG森精機認定周辺機器)をはじめとした600万点以上の豊富なラインアップを取り揃えており、最短当日発送も可能です。またオンラインで切削工具のご相談も可能です。ぜひご利用ください。

 

サウンドクリエイターから機械加工の世界へ!
異色の経歴を持つ女性オペレーターが語る製造業の"自由な働き方"

以前はゲーム会社でサウンドクリエイターとして活躍していた金城様。知識も技術もゼロの状態から機械加工の世界に飛び込み、現在は個人事業主として業務委託で工作機械オペレーターの仕事に携わり、旋盤(ターニングセンタ)やマシニングセンタなどを使用されています。異色とも言えるキャリアを歩む中で強く感じるのは、機械加工業界の大きな魅力だといいます。

「自動車や航空・宇宙、医療機器をはじめ、さまざまな業界の根幹に関わることができるのが醍醐味です。自分の好きな業界を“技術”で支えられるという実感は、大きなやりがいになります」。

さらに、機械加工のスキルが“自由な働き方のパスポート”になるとも力説します。

「確かな技術を習得すれば、安定した生活の基盤を築くことができます。それは、自由な働き方も可能にします。実際に私は、工作機械オペレーターと並行して、サウンドクリエイターをはじめ複数の事業を行っています。世の中に強く求められる機械加工のスキルは、柔軟な働き方をするための武器であり、自分の可能性を広げて人生をより楽しく生きるための土台になると実感しています」。
自身の仕事・キャリアについて、はつらつとした笑顔で語る金城様。最後に、機械加工業界に興味を抱く方々へ、次のような力強いメッセージを寄せてくれました。
「技術の世界は、経歴や性別などは全く関係ありません。スキルを高めれば、どんどん活躍できます。また、もし加工の現場に対して『過酷で汚れる場所』という先入観があるとすれば、それは大きな誤解です。実際に私は、水溶性切削油剤「ECOCOOLGLOBAL 1000」のおかげで、工場のにおいやベタつきに悩まされることなくクリーンな環境で仕事に打ち込めています。興味がある方はぜひ一歩踏み出してみてください」

※組織名・肩書は掲載当時のものになります。

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