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お客様事例

  • お客様事例 2018/05/21 更新
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株式会社由紀精密

航空宇宙×複合加工機の達人に聞く Vol.1
「航空宇宙業界を支える品質を実現できる理由とは?」

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湘南海岸に程近い神奈川県茅ヶ崎市にある由紀精密様は、宇宙開発にも使われる、数μm単位の精密部品を製造されている企業です。さまざまなメディアでも取り上げられるなど、「研究開発型」町工場としてグローバル企業からも注目されている業界のフロントランナーです。

NTX 1000 2nd Generationの前に立つ、 左から製造部長の上野 雅弘様、加工技術研究室 室長の八木 大三様

目指すのは高精度な加工品質の平準化

同社では、2010年にはJIS Q 9100(航空宇宙・防衛産業に特化した品質マネジメントシステムに関する国際規格)を取得するなど品質管理体制を整え、参入ハードルが高いとされる航空・宇宙分野においても、「困った時は由紀精密に一番に相談する」と言われるほどに顧客の信頼性も高いのが特長です。 また、海外での航空宇宙ショーなどにも積極的に出展して情報発信を強化するなど、最近では数μm単位の高精度が要求される部品の設計・受注も増えています。

ノズル、配管を組み合わせた、ロケットエンジンのインジェクタのカットモデル

航空・宇宙分野への転換は『品質』と『信頼』

今でこそ、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)向けなど航空宇宙関連部品を手掛ける同社も、元々は1950年の創業以来、切削加工一筋に電気・電子部品のねじ作りなど少品種の大量生産を請け負う典型的な下請け会社でした。

代表取締役社長 大坪正人様

1990年代に公衆電話向けの部品加工で最盛期を迎えましたが、携帯電話の普及で仕事が激減。ITバブル崩壊以降に業績が悪化し、倒産寸前まで追い込まれてしまいます。そんな中、3代目となる大坪正人社長が2006年に入社し、経営戦略を大きく転換されました。

「お客様アンケートを行ったところ、当社に発注してくださる理由が『品質』と『信頼』だったのです。そこでこの強みを最大限に活かせる分野で勝負しようと考え、航空・宇宙と医療機器にターゲットを定めました」と、大坪社長は戦略転換の経緯を打ち明けます。 それまでの少品種の大量生産から、多品種少量生産に切り替えるなどビジネスモデルを転換。設計から製造まで対応できる技術力と、精度良く安定した品質で製造できる信頼性の高さを活かして、新たな得意先の開拓を目指しました。

安定した精度と工程集約を実現するNTX 1000 2nd Generationを導入

新たに参入した航空機部品では、数μm単位の精度が求められます。また、医療分野でのインプラントの需要が増えたこともあり、連続運転で精度を出せる機械が必要となります。そこで同社が求めたのは、人手による段取りに左右されず、高難易度部品を安定した精度が出せて製造でき、工程集約もできる機械。
そんな中、2016年に導入されたのがDMG MORIの高精度・高効率複合加工機NTX 1000 2nd Generation(以下NTX 1000)です。

第1・第2工程で小径斜め穴加工を行い、両穴を寸分の狂いもなく接続するには、機械の精度と緻密な加工技術が要求される。

「ずっと旋盤中心でやってきたので、旋盤系で5軸加工ができるもの、ターンミル主軸のパワーがあるもので検討していました。ロケットエンジンのインジェクタなどでは、ワークの表面・裏面から斜め穴を加工し、両穴を寸分の狂いもなく接続するための高い位置決め精度が絶対条件となります。さらに下刃物台・右主軸による高度な工程集約が可能なB軸付きの複合加工機としては、欧州の技術にも精通しているDMG MORIのNTX 1000が最適でした」と、大坪社長は同機を選んだ理由を話します。

工程集約と安定した精度の実現。そして“加工技術研究室”の設立へ

NTX 1000は、フロアスペースをコンパクトに抑えながら、ゆとりある加工室を確保、B軸に搭載されたダイレクト・ドライブ方式モータ(DDM)により、さまざまなワークの同時5軸加工が可能であるため、大幅な工程集約を実現します。

同社が導入したNTX 1000は、ターンミル主軸に最高回転速度 20,000 min-1(オプション仕様)を採用したため、これまでマシニングセンタで行っていた小径穴加工も、NTX 1000で行うことができます。
また、熱変位を抑える機体冷却油循環もNTX 1000が評価されたポイントです。μm単位の精度を突き詰めていく場合には、わずかな温度の変化が仕上げに影響するからです。

複合加工機 NTX 1000 2nd Generation

導入から1年以上が経ち、「現在のNTX 1000の品質の高さが十分に把握できた」と大坪社長は評価しています。現在NTX 1000は、航空・宇宙関係の部品や、医療関係の量産部品などの高精度が求められるワークの加工に加えて、新しい工具や加工方法を試し、そこで確立した加工方法を他の機械で量産するという「社内向け試作機」としても運用されています。そんな中、NTX 1000の利点を最大限に引き出し、さらなる技術力を求め、社内に加工技術研究室が設立されました。(Vol.2につづく)

連絡先 株式会社由紀精密
〒253-0084 神奈川県茅ヶ崎市円蔵 370
URL http://www.yukiseimitsu.co.jp/

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