- 製品情報 2016/11/17 更新
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偏心加工のプログラミングをサポート
エキセントリックマシニングは、偏心加工のプログラミングをサポートするテクノロジーサイクルです。対話形式のパラメータ入力により、クランクシャフトなど偏心部を持つワークの複雑な加工プログラムが容易に作成可能になります。
主な対応機種
- NLX、ALX シリーズ(Y仕様)
- CTX、NTX シリーズ
- CTX TC/CTX TC 4A シリーズ
- DMU/DMC monoBLOCK シリーズ
- DMU/DNC FD duoBLOCK シリーズ
開発の背景
偏心加工の代表的な例であるクランクシャフトの量産加工には、専用機を用いることが多いですが、試作品などの小ロット生産の場合は、CAMソフトなどで複雑な加工プログラムを作成するか、別段取りで偏心部分を主軸中心にしてチャッキングし、汎用的なターニングセンタで加工する方法が取られてきました。しかし、難易度の高いプログラミングや特殊チャックの使用は、作業工程と時間を要するという課題があります。
DMG森精機では、このような偏心加工の課題にお応えするために、当社のターニングセンタや5軸加工機、複合加工機で、偏心加工を簡単かつ短時間で行うエキセントリックマシニングを開発いたしました。
ユニークセリングポイント
1.汎用性
エキセントリックマシニングは、ターニングセンタNLXシリーズ(Y軸仕様)、CTXシリーズ、複合加工機CTX TCシリーズ、5軸加工機DMU/DMC monoBLOCKシリーズ、DMU/DMC FD duoBLOCKシリーズなど多くの機種で使用することができます。
2.対話形式のプログラミング
ワーク径や切削幅、偏心距離(ワークの回転中心と偏心した円筒の中心とのオフセット距離)といったパラメータを、HMIであるCELOSに表示されたグラフィックを確認しながら、対話形式で設定することができます。パラメータの入力は特別なスキルが不要で、プログラミングを対話形式で行うため、プログラムの作成時間を大幅に短縮することができます。
3.高効率
偏心部を主軸中心とする加工では、加工工程の前後で段取り替えを行う必要がありますが、エキセントリックマシニングでは、一連の作業工程を1台の機械に集約することができるため、偏心部分を別工程で加工する場合と比べて段取り時間を削減することができます。
また、エキセントリックマシニングは、X軸とY軸が円弧を描くような形で偏心部に追従し、主軸と同心の部分も含めワーク全体をシームレスに加工することが可能です。複合加工機や5軸加工機(旋削テーブル仕様)にも対応しており、旋削工具とミーリング工具の両方を選択できるため、効率的な偏心加工を実現します。
ターニングによる偏心加工
ワーク内の位置表示
<SIEMENS>
対話形式によるパラメータ入力
<MAPPS>