会社ごとの業績推移を分析し、
会計面から経営をサポート
田牧 卓磨たまき たくま 2012年入社
経理部 連結決算グループ(所属は取材当時のものです)
公認会計士試験に合格後、監査法人などで様々な会社に広く浅く関わるよりも、1つの会社の中で会計面から深く経営の役に立ちたいと考え、一般企業への就職を希望。世界を舞台に仕事ができるグローバルな社風と、産業界全体の発展、最終消費者の豊かさに貢献できる工作機械業界のトップメーカーであることが、DMG森精機を志望した決め手となった。
経理部連結決算グループは、全世界に約140あるDMG森精機のグループ会社の決算情報の収集・分析、連結財務諸表の作成を行っています。各国の経理担当者と連絡を取りながら、それぞれのデータ・内容を把握し、グループ各社の財務諸表を合算。そこからグループ会社間の取引を控除して連結財務諸表を作成し、決算資料を作成します。この決算資料をもとに、経営陣が経営判断を行います。また、株主やお客様へ開示する大切な情報でもあり、非常に責任のある仕事です。グループ全体の会計方針の検討、グループ会社の経理サポート、社員向け簿記講座の講師などの業務も行います。
欧州の案件を主に担当しています。ドイツのDMG MORI AGの経理担当者とやりとりし、決算情報の確認などを行います。また、新しい会計基準への対応、共通の税務ルールの検討、グループ内の組織再編の会計・税務処理の確認など、会計・税務面での協業にまつわる業務も担っています。
ドイツへ年に1〜2回出張する際やドイツ社員が来日する際には、対面での打合せの場を設け、お互いの業務内容への理解を深めつつ、グループ全体で最適となる施策を検討しています。メールやTV会議で日々連絡を取り合っていますが、顔を合わせての打合せは、お互いの悩みや本音を汲み取ることができる貴重な機会となっています。
2015年の国際会計基準(IFRS)の導入では、外部の監査法人の会計士の方々などと一緒にプロジェクトを進め、事務局としての進捗管理も担っていました。開発部からもヒアリングをし、IFRS導入に向けたシステム変更などを行いました。
決算書における違和感を見逃さないようにしています。例年よりもある支出が顕著に増減している場合などは、その会社の経理担当者に連絡して理由を尋ねます。そして、例えば「展示会業務のために支出が増えた」といった内容を把握すれば、そこからどのように売上につながったかを分析し、データとしてまとめてマネジメントにわかりやすく伝えます。私たちの分析や作成する資料が、経営の方針を決める大きな材料になりますので、細心の注意を払って作業を進めています。
さらに、自分の担当業務だけでなく、関連業務や周りの人が取り組む案件の情報・進捗を、アンテナを張って確認するように心がけています。そして、法務や財務をはじめとした経理以外の知識も増やすことで業務の質を高め、見落としがないようにしています。
また、世界規模で成長を続けている会社なので、他部署との連携が今まで以上に求められています。そこで、他部署とのコミュニケーションも積極的に取るようにもしています。
AM 8:30
出社。朝礼にて、グループ内でのスケジュールや案件の進捗確認を行う。
AM 10:00
監査法人と、決算における懸念点について、事前の打合せを実施。
PM 13:00
グループ内の組織再編に関する会計・税務の影響のまとめ資料を作成。
PM 15:30
DMG MORI AG経理担当者とSkype会議。新しい会計基準への対応準備の進捗・論点を確認する。
PM 17:30
海外のグループ会社に会計処理に関する問合せを行う。その後定時で退社。