- 世界の逸品 2018/11/28 更新
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焼きばめホルダを用いたツーリングは構成部品数が最小であるため、ツールのバランスが変化せず、振れ精度はツーリングの中でもトップクラスを誇っています。しかし、焼きばめに用いる装置は加熱範囲が広く、加熱時間が長くなるため、工具やホルダのフランジまで熱くなり、火傷の危険はもちろんのこと、ホルダの精度や工具のコーティングが劣化してしまうという問題があります。特に複数回使用した後は劣化の進行が激しく、振れ精度と把握力の低下が生じています。これらの課題を解決した装置がハイマー社の焼きばめ装置「POWER CLAMP」です。
電磁誘導コイルを用いて必要エリアのみを適切かつ瞬時に加熱・冷却
ハイマー社は焼きばめ装置やツーリングのほか、コイル技術も自社で開発している世界で唯一のメーカーです。POWER CLAMPは、その技術の集大成として開発され、大きな特長のひとつが電磁誘導コイルです。
電磁誘導コイルの加熱パラメータには、ハイマー製ホルダの組成変化が起きる前の温度に抑える情報が入力されており、ハイマー製ホルダに記載されたシュリンクコードを呼び出すだけで適正なコイル位置と加熱秒数、出力を表示。コイル位置を合わせてボタンを押すだけで、必要エリアだけを適切かつ瞬時に加熱し、焼きばめがスタート。急速冷却時にはキャップ式冷却ボディが加熱エリアをすべて覆うため、その他の部分に熱が伝わらず火傷とホルダの劣化を防ぎます。
そのため、ハイマー社の販売する薄手のケブラー製手袋で十分安全な作業ができ、皮手袋では難しい小径刃物の取扱いも難なく行えます。
小径から大径までのシャンクを1台で加工可能
POWER CLAMPは、φ3 mmからφ32 mmまでのシャンクを1台で加熱でき、さらにオプションで最大φ50 mmまで対応可能です。シャンク径が変わるたびに生じるディスク交換や、コイル自体の交換の手間が不要です。
またニュージェネレーション(NG)コイルの電磁誘導コイルは、径の大きさに合わせてカメラのズームレンズのように加熱領域が広がります。


焼きばめ装置とツールホルダを用いて、加工条件の最適化と工具寿命の延長を実現
ある精密部品加工をされているお客様では、コレットチャックで条件を落として加工されていましたが、POWER CLAMPとハイマー製ホルダを採用された所、ツーリングの剛性が上がり、加工条件が最適化され、さらに工具の寿命が飛躍的に向上しました。また、焼きばめは工具交換が手間だと敬遠されていましたが、高精度のツーリングが迅速かつ安全に準備できるようになったため、積極的にご利用されています。
近年、航空機関連の部品加工においてツーリング管理にIDチップを用いて運用されるケースが多くなっています。通常、IDチップは耐熱温度がおよそ80℃であるため、他社の焼きばめ装置でホルダを加熱すると、フランジまで高熱となりIDチップが損傷する恐れが非常に高くなります。そのため、焼きばめホルダを採用する場合に、この問題がネックとなります。
しかし、ハイマー社の技術を用いればフランジまで熱が伝わらずに焼きばめができるため、日本を含め世界各国の航空機部品加工ユーザーに採用いただいています。また、ハイマー社が開発したData-Lockというクリップ式IDチップ固定技術は、60,000回転でもIDチップが飛び出さない仕様のため、アルミの超高速加工においても安心してご使用いただけます。
DMG森精機のアプリケーションエンジニアの声
「素早く加熱することにより着脱時間が短くなった」
「クーリングボディを使用しているので、火傷を負う危険が少なくなり、冷却時間も早い」
「コイルが可変性であるため、コイル交換が最小限で済む」
「使い方が簡単で、初心者でもすぐに使いこなせる」
「さまざまなサイズのホルダに対応し、分かりやすく並べられているので使いやすい」
このように加工品質や生産効率向上、作業者の安全性確保につながるPOWER CLAMPは、航空機、発電系部品、自動車部品や金型、一般精密部品加工などに広く採用されています。
ハイマー社「POWER CLAMP」の償却について


| ハイマージャパン株式会社 所在地:〒530-0037 大阪市北区松ケ枝町1-39東天満エンビイビル1F 電話:06-4792-7980 URL:https://www.haimer.jp/ |
この記事では、DMG森精機が世界中から厳選した逸品機器をご紹介しています。
ご紹介の製品は、DMG森精機のショールームにてご覧いただけます*。
*一部、期間限定となっておりますので、事前にご確認ください。



