- 加工のコツ 2016/09/26 更新
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ターニングセンタによる長尺ワークの「びびり」は多くの加工者に共通する課題です。びびりが発生する要因は多様で、解明と解決が難しい場合もありますが、主因は背分力(工作物の軸方向に対して垂直に押す力)により、工作物がたわみ、たわんだ工作物が元に戻ろうとする現象の繰り返しです。つまり、びびりの発生要因は「背分力」と「工作物のたわみ」です。すなわち、背分力を小さくするか、背分力が作用しても工作物がたわまなければ、びびりの発生を抑制することができます。
背分力を小さくする方法には、2つの考え方があり、背分力自体を小さくする方法と、背分力と相対する力を作用させ、打消し合わせる方法です。背分力自体を小さくする方法には、回転数を小さくする、切込み深さを小さくするなど切削条件の調整による方法と、すくい角(ブレーカ)を大きくするなど、チップおよびホルダの仕様を工夫する方法があります。
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