- お客様事例 2019/03/29 更新
- 印刷する
-
Messengerによる『稼働状況の見える化』で工作機械の稼働率アップ
生産性が高まり、売上もアップしました

本社工場と飛龍工場、中郡工場の3つの製造拠点を持つ株式会社小沢精密工業は、光学機器部品・医療機器・半導体レーザなどに使用される金属・樹脂部品の設計・製作および治工具の設計・製作と、トランペット・トロンボーン・サキソフォン・フルート・クラリネットなどに使用される管楽器部品の切削・溶接・研磨を主軸に事業を展開。最先端の工作機械と匠の技を融合させ、世界最高水準の金属加工製品を提供している。
2018年4月、小沢精密工業はネットワークを通じて工作機械の稼働状況をリアルタイムでモニタリングできるDMG森精機のDMG MORI Messenger(以下、Messenger)を導入。Messengerによって同社工場で稼働するDMG森精機製の工作機械の“稼働状況を見える化”する施策がスタートした。今回はMessengerの導入に至った背景と課題、そしてMessengerの導入効果を株式会社小沢精密工業 代表取締役 小澤 大祐氏に詳しく伺った。

工作機械の稼働率向上のため、まずは見える化を行いたい
― Messengerの導入に至った背景・課題をお聞かせください。
会社の利益をアップさせる方法として、“より良い製品・サービスの提供”と“経費削減”の2種類があると考えています。この2つの方法を遂行するために重要だったのが、工作機械の“稼働状況の見える化”でした。
【利益アップ1】より良い製品・サービスの提供
まずは、当社のお客様からご発注いただいている理由をヒアリングしました。すると「納期回答が早い」という好意的な意見のなかに隠れた課題が見つかりました。本当の意味は「納期回答は早いが納期は早くない」ということ。「1カ月の納期なら発注したいけど、2カ月納期では発注できない」という意味です。つまり、当社への負担を考慮し、過剰発注にならないようにお客様側でボリューム調整いただいているようでした。
お客様が求める納期で生産できれば、当社にもっと発注がくるのは分かりました。だからといって、当時は工作機械を増やす余裕はありませんでしたし、人を増やすのも簡単ではありません。となると、工作機械の稼働率を向上させることが納期短縮のカギになると考えました。

【利益アップ2】経費削減
経費削減の第一候補は時間外労働の削減です。一方で、納期短縮の実現には時間外労働で対応することが近道。つまり、時間外労働の削減は納期短縮に相反するものと言えます。時間外労働を増やさずに納期を短縮するには、やはり工作機械の稼働率を向上させるしかありません。
工作機械の稼働率を向上させるといっても、そもそも現状の稼働率さえ把握していません。そこで、まずは「現状における工作機械の稼働状況を見える化」しようと考えました。
―稼働率を知るために求めた要件を教えてください。

当社の加工担当者は全員がプログラムを組むことができます。機械操作のみを行うだけの人はいません。加工担当者は、それぞれ1~2台の工作機械を受け持ち、経験とノウハウをもとに効率的な稼働を行っています。とはいえ、新規案件のプログラムを組む時間が発生した場合など、どうしても工作機械が停止している時間は発生します。
実は以前、工作機械の稼働時間を手書きで記載し、レポートとして提出させる試みを行ったことがありました。しかし、続きませんでした。現場はつくるのが仕事で、レポートに時間をとられたくないのです。レポートで何かが生まれるわけではありませんから、よほどはっきりとした目的がない限り、工数の無駄と捉えられてしまいます。
当社の現場状況を考えると、手間をかけずに、ビジュアル的かつ客観的な稼働状況が全員一律公平に見られることが要件。これを実現させる最良の手段がデジタルソリューションでした。【Vol.2へ続く】
この記事は会員限定です。会員登録をすると続きをご覧いただけます。




