工作機械とは

製品を作り出すためには、材料を加工しなければなりません。材料を加工するためには工具、そしてそれを作り出す機械が必要不可欠です。
工作機械は、世界中で製品や部品を作り出す源です。
工作機械が精密な製品や部品を作り出すことは、厳しい環境に置かれても飛び続ける飛行機や、
次々に登場する最先端の通信機器の基盤となっています。工作機械の精度が、最終製品の精度・品質に大きく影響するのです。
DMG MORIは社会生活の原点として、よりよい製品を生み出します。

どんな時代にも必要とされる工作機械

製品にはそれぞれのライフサイクルがあります。資源から原材料が抽出され、加工・置換され、その後製品として製造されます。このライフサイクルの各段階で「工作機械」、「工具」、「材料」の3つの要素が重要な役割を担っています。
自動車を例にとって考えてみましょう。自動車の部品は、工作機械で直接素材を加工したり、工作機械で削り出した金型を用いて素材を成形して作られています。そして、その材料となる素材を作るためにも工作機械が必要です。この先自動車がどんなに進化しても、この構造は変わりません。
どれほど時代が進んでも、工作機械はこの世界に欠かせないのです。

1μm以下の精度を追求 ― 工作機械の精度は製品の精度

世の中では常に精密な製品が求められています。精密な製品を生み出すには高精度な部品が必要です。それはつまり、その部品を加工する工作機械にも高い精度が求められているということです。工作機械の精度が製品の品質に大きく影響するのです。工作機械は肉眼で確認することの難しいμm(マイクロメートル)以下の単位で削ることができます。日々高まる精度への要求に高い技術力でお応えしています。

出典:the PATH of PRECISION

DMG MORIの工作機械ラインアップ

DMG MORI は、高性能・高効率な工作機械を提供し続けてきました。創業以来培ってきた伝統と知恵、全世界の社員の努力と協力の成果が、この豊富なラインアップにつながっています。お客様のあらゆるニーズ・ご要望にお応えする世界最大・最良のラインアップをご用意しています。

5軸加工機

DECKELMAHO(現AG)社が約120年にわたり培ってきた開発・製造の実績を継承し、DMG MORIの5軸加工機は卓越したミーリング能力、優れた操作性を誇ります。多面割出しができる5軸機では、ワンクランプで加工が完了するため、段取り回数の削減や治具の簡素化・省略化が可能となり、工程時間を大幅に短縮することができます。5軸機の旋回軸を利用して最適な角度から工具をアプローチさせることで、3軸機・4軸機では実現できなかった高精度な加工を可能にします。

複合加工機

複合加工機とはその名の通り、今まで別々の工作機械で行っていた加工を、作業者の手を介すことなく1台の工作機械で行える機械です。ターニングセンタとマシニングセンタの融合による高い加工能力で生産リードタイムを大幅削減し、多品種少量部品から量産部品まで効率よく工程集約することで、お客様に多大な利益をもたらします。

ターニングセンタ

ターニングセンタは、ワーク(加工対象物)を主軸に固定して回転させ、刃物を当てて外周や端面の削りや中ぐり、穴あけ加工を行います。DMG MORIは創業当時から切削加工技術のイノベーションリーダーとしてターニング技術を磨いてきました。

マシニングセンタ

マシニングセンタは、主に面削り、穴あけ、中ぐり、タッピングなどの回転工具を自動工具交換装置で取り換えながら、多種類の加工を行うことを目的に生まれた工作機械です。主軸(刃物の回転軸)が垂直方向(地面に対して縦向き)に取り付けられているものを立形マシニングセンタ、主軸が水平方向(地面に対して横向き)に取り付けられているものを横形マシニングセンタといいます。

レーザ加工機/超音波加工機

アディティブマニュファクチャリングとは、素材となる金属を積層することで、さまざまな形状を作り出す加工方法です。
超音波加工機は一般的に加工が難しいとされる先端素材を、複雑な形状へと効率的に加工することができます。
工具の回転に加えてZ軸方向に超音波振動を重ね合わせることで、従来の機械加工に比べて、加工抵抗を抑制できます。
レーザ加工機はレーザにより、成形、微細加工、精密工具製作、そしてパワードリルなど、あらゆる金属や新素材に対して低コスト・高効率な加工が可能です。

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