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DMG森精機株式会社
代表取締役社長 兼 グループCEO 博士(工学)
DMG MORI AG 監査役会議長

森 雅彦

私たちDMG MORIは、1948年の創業以来、工作機械の精度向上への挑戦を続けてきました。 工作機械の精度を上げる、工作機械が精密であるということは、CO2排出量削減、循環型社会の実現、食料問題などのあらゆる社会的課題の解決につながります。工作機械産業は、世界中のお客様によりよい商品を提供すればするほどSDGsの実現に近づき、事業活動そのものが社会に貢献する産業であるということに、喜びと責任を感じております。
私たちは、経営理念に掲げている「責任ある企業市民として地域、社会に貢献する」「環境資源を大切にし地球環境を守る」「高い倫理観を持って、社会良識に準拠した企業活動を行う」を基本的考え方としています。基幹産業である工作機械産業に携わるものとしての責任を果たすことが、持続可能な社会の実現と中長期的な企業価値の向上につながると考えています。

社会貢献への取り組み

すべての機械やそれらの部品、また工作機械自体も工作機械によって生み出されていることから、工作機械は「機械を作る機械(マザーマシン)」と言われています。
工作機械によって生み出される機械や部品の精度には、それを生み出す工作機械の精度を超えることができない、という母性原理が働いています。よりよい機械や部品は、よりよい工作機械によって生み出されるため、工作機械の技術向上が他の多くの産業に波及していくという独自の役割と機能を持っています。
そのため、あらゆる産業のお客様の課題解決をサポートし、生産性と効率性向上につながる商品と、サービスを提供するための技術革新に不断の努力を行うという、私たちの事業は社会において大きな役割と責任を持っているのです。

CO2 排出量の削減・資源循環型社会への実現に向けて

現在、世界中では500万台以上とも言われる工作機械が稼働しており、工作機械の省エネはCO₂排出量削減に大きく貢献します。
DMG MORIは長年にわたって工作機械のエネルギー効率を最適化し、加工条件の向上や、加工時間の最短化を行うことで環境配慮商品の開発・普及に努めています。また、世界中の事業所に太陽光発電やバイオマス熱電などを導入することで、CO₂排出量の削減と電力の自給自足に積極的に取り組んでいます。

ステークホルダーの皆様とともに

経営の健全性、透明性を確保しつつ、ステークホルダーの皆様との積極的な対話を通じて、より一層高い信頼を得ることが、事業および社会の持続可能な発展・成長につながると考えています。今後も企業価値の持続的な向上に努めて参ります。