The forefront of laser cutting machine that makes complex molds
焼印をつける。そのために必要なのが、金型です。金型を削りだすために今回用いたのはレーザ加工機「LASERTEC75 Shape」。レーザは機内上部に取り付けられた発振器から照射され、金属材料を瞬時に蒸発させて加工していきます。レーザ光の大きさは、わずか直径0.05mm。物理的に削り出す工作機械よりも微細な加工が可能であり、主に複雑な金型や表面加工に使われる工作機械です。
焼印の画像ファイルを専用ソフトウェアに取り込み、プログラムを書き出します。次に書き出されたプログラムを工作機械へ。その間わずか10分程度。精度の高さだけではなく、工作機械に求められるのは作業員の使いやすさです。特に世界中の至るところで使われるDMG MORI製品だからこそ、誰でも容易に使いこなせることを重要視しています。
実際の加工を行う前に必要なこと。それは、加工する素材との相性を考慮に入れ、レーザの加工条件を調整することです。素材の材質や硬度によって適正なレーザは異なってきます。そのため、レーザのスピード、周波数、出力、切込み量、ピッチを調整し、実際の加工に備えます。
金型に取手が溶接されて、焼付器具は完成。そして、人の手によって、ひとつひとつに焼き付けていきます。DMG MORIの工作機械は、ワークを加工するために 3,000分の1ミリの精度で設定を行うことができます。それはつまり、今回のデザインよりも、さらに複雑で、さらに緻密な加工が可能であるということ。素材を微細なディテールに至るまで細かく加工できるからこそ、 医療や航空分野といった厳格な精度を求める産業の製品も作ることができます。
工作機械の精度が上がれば、世界中の製造現場に革新が起こり、社会の進化につながります。さらなる精度の向上を目指し、技術者の腕を磨くために、私たちDMG MORIは「ドリームコンテスト」を主催。このコンテストでは、切削加工型工作機械を使用している企業・学校・研究機関から各自の技術を活かした作品を募り、優れた作品を表彰しています。使用する工作機械に指定は無く、当社機以外で加工した作品も応募可能。コンテストを実施することで業界全体の技術・技能の交流と向上に貢献しています。