新技術/新加工方法の取り入れ
工作機械の進化により、新たな加工技術やセンシング技術などが確立されてきています。例えばアディティブマニュファクチャリングによる金属積層造形や、加工分析による生産の効率化など、新たな技術を取り入れることで、医療や航空機といった新たな業界への参入のチャンスも生まれます。
パウダーベッド方式の金属積層造形機「LASERTEC 30 SLM 2nd Generation」
LASERTEC 30 SLMは、材料粉末を一層ずつ敷き詰め、その後にレーザで照射して、任意の部分を溶融させるパウダーベッド方式のアディティブマニュファクチャリング機です。300 × 300 × 300mmの積層容積、20~100 μmの積層厚さにより、高精度な3D部品造形を実現します。例えば工具が届かず、切削が難しいインペラや歯冠のような小物ワークの精密な造形が可能で、主に多品種少量部品や複雑形状部品に適しています。
レーザ金属積層造形と5軸ミーリング加工の融合「LASERTEC 65 DED hybrid」
LASERTEC 65 DED hybrid は、5軸マシニングセンタにアディティブマニュファクチャリング機能を組み込んだハイブリッド機です。1台の機械でレーザ金属積層造形とミーリング加工が可能で、航空機や医療などの複雑形状部品の加工や、部品の修復、耐食・耐磨耗コーティングなどさまざまな用途に威力を発揮します。
機械の稼働状況をリアルタイムでモニタリング「DMG MORI MESSENGER」
DMG MORI Messengerは、ネットワークを通じて機械の稼動状況をリアルタイムでモニタリングできるソフトウェアです。機械の稼動データはサーバに伝送され、スマートフォンやパソコンから稼働状況を監視することができます。機械の停止時間を最小限に抑え、生産工程を最適化するインダストリー4.0に対応したスマートファクトリーへの推進をサポートします。
テクノロジーサイクル「DMG MORI gearMILL」
DMG MORI gearMILL(ギヤミル)は、従来は専用機を含む複数の工作機械を使用して、ホブカッタやピニオンカッタなどの専用工具で加工していた歯車加工を、5軸加工機1台と汎用のエンドミルやカッタで加工するテクノロジーサイクルです。歯車の諸元や使用工具の設定など一連のプログラムをパソコン上で簡単に作成し、さまざまな歯車の加工を効率よく行います。
2. 新技術/新加工方法の取り入れ
-
新たな工程に対応
ギヤや研磨などDMG MORIテクノロジーサイクルを活用して既存設備で新しい加工方法を実現
難易度の高い加工をサポート
-
新しい加工形式の導入
-
加工データの活用による生産効率・品質向上
機械の稼働状況をモニタリングし稼働率を改善
データを解析して、生産工程を改善