Press Release
GENIAC事業に採択
生産設備データエコシステム構築と
製造フィジカルAI基盤の研究開発を推進
DMG森精機株式会社(以下、当社)は、経済産業省とNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/データエコシステムの構築等に関する研究開発(GENIAC事業)*1」において、当社を含む共同提案が採択されました。
本事業は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)が推進する製造データとAIを活用した「製造AX(AIトランスフォーメーション)*2」の取り組みとも連動しており、製造現場で分散している設備データや品質データを統合し、AI開発および製造現場への還元を循環的に進める基盤の構築を目的としています。当社は、産総研、グループ会社の株式会社WALC、DMG MORI Digital株式会社と連携し、高精度・高信頼加工を支える生産設備データエコシステムの構築と、製造フィジカルAIに資する基盤モデルの研究開発に取り組みます。
近年、航空・宇宙、医療、半導体分野をはじめとする高付加価値領域においては、高精度かつ高信頼な加工の実現が不可欠となっています。一方で、製造現場に蓄積されるデータは企業ごとに分断されており、企業横断で活用可能なAI開発基盤は十分に整備されていません。また、グローバルでは市場投入後の設備からデータを継続的に収集し、研究開発や製品戦略に活用する仕組みが進展しており、日本の製造業においても実運用データを活用したAI基盤の確立が求められています。
本事業では、当社の製造業プラットフォーム「CELOS Xchange」を基盤に、協力企業約100社・約1,000台の生産設備から、設備状態、加工工程、品質データ、周辺設備データを高頻度に収集し、約100TB規模の実運用データを整備します。これらのデータは匿名化・構造化・権利処理を施した上で、提供要件に基づきAI開発等に活用することを目指します。
さらに、設備異常検知にとどまらない多目的AI開発基盤を構築し、品質予測や加工条件最適化などへの応用を進めるとともに、市場投入後の設備から継続的にデータを収集・学習・還元する仕組みを確立し、生産設備データエコシステムの実現を目指します。
また、本事業では、段階的に社会実装を進める計画としており、まず設備・加工の異常検知AIやAIチャットボットの開発・実装により早期に現場価値を創出した後、品質予測や消費電力予測などへの基盤モデルの転用を進めます。さらに、AMR(自律走行搬送ロボット)や計測機を含む生産セル全体へのフィジカルAIの適用を検証し、製造現場全体の最適化を図り、高付加価値製造の実現につなげます。
当社は、工作機械および製造プラットフォームを提供する企業として、実運用データの収集からAI活用、製造現場への実装までを一体的に推進する役割を担います。本事業を通じて、AIを活用した生産性向上、品質向上に加え、高精度・高信頼加工を基盤とした高付加価値製造への転換を推進するとともに、日本の製造業全体の競争力強化を目指してまいります。
*1 GENIAC事業:
Generative AI Accelerator Challengeの略。経済産業省およびNEDOが推進する、生成AIの開発力強化と社会実装の加速を目的とした取組。基盤モデル開発に必要な計算資源、データセット、ナレッジ共有等の支援、およびAI開発事業者とユーザー企業等の連携促進を通じた産業応用の拡大を目的とするもの。
GENIAC事業の採択情報(経済産業省) URL : https://www.meti.go.jp/press/2026/07/20260702001/20260702001.html
GENIAC事業の採択情報(NEDO) URL : https://www.nedo.go.jp/koubo/CD3_100430.html
*2 製造AX:
経済産業省が検討を進める、製造業におけるデータとAI活用の基盤構想。製造現場から得られる設備データや品質データの収集・統合を通じ、AI開発やサービス創出へ活用するとともに、その成果を製造現場へ還元する循環型の仕組みの構築を目的とする。
産総研 プレスリリースURL : https://www.aist.go.jp/aist_j/news/announce/pr20260702.html
※DMG森精機、DMG MORIはDMG森精機の登録商標または商標です。
以上