Press Release
マグネスケール 奈良事業所
半導体製造における基幹要素
レーザスケールの新工場を稼働
DMG森精機株式会社のグループ会社である株式会社マグネスケールは、2026年4月9日(木)、高精度リニアエンコーダ「レーザスケール」の生産拠点として、奈良県大和郡山市に奈良事業所を開所しました。本工場は、半導体製造における基幹要素であるレーザスケールの需要増加に伴う生産能力の拡大、そして事業継続計画(BCP)強化を目的として建設されました。
レーザスケールは、最先端の半導体製造装置に使用される高精度リニアエンコーダです。リニアエンコーダの検出ヘッドには、回折格子スケールからの回折光を利用して、回折格子の記録ピッチより細かい信号周期を得る格子干渉計という原理と、温度や気圧、湿度の変化の影響を光学的にキャンセルする独自の光学原理を兼ね備えることで、高分解能かつ高い安定性で位置検出を可能にしています。信号処理においては、検出ヘッドの干渉信号を高分解能で内挿し、最適な状態に波形補正することで、内挿誤差を極限まで小さくすることを可能にしております。スケールは、発売当初から一貫してホログラフィックに作る干渉露光法を採用することで、非常に優れたリニアリティを持っていることが特長です。
近年、先端半導体の微細化に加え、半導体後工程の需要拡大を背景に、既存の生産拠点である伊勢原事業所(神奈川県)との相互バックアップを可能とすることで、地政学的リスクや自然災害発生時においても供給を途絶えさせないサプライチェーンの構築を実現しました。伊勢原事業所と新設の奈良事業所を合わせて、年間6万軸の生産能力を確保するとともに、2030年に売上300億円を目指します。
マグネスケール奈良事業所では、AGV(無人搬送車)と生産管理システムを連携させた自動搬送システムを導入することで、生産効率と品質の両立を目指しています。部材から仕掛品に至るまで工程間搬送を自動化し、最適なルートでの自律走行を実現することで、生産リードタイムの短縮と生産性の向上を推進します。
また、製造工程における環境負荷の低減を最重要課題の一つと捉えており、持続可能なエネルギー対策として、2026年2月から工場屋根に大規模な太陽光発電パネルを設置し、再生可能エネルギーの供給を開始しました。発電容量は約491kW、年間想定発電量は約54万kWhで、発電した電力の全量を本工場に供給します。これにより、年間約225トンのCO₂排出量の削減を見込んでいます。工場内で使用する全ての空調と照明の電力を賄い、再生可能エネルギーを活用したサステナブルな生産を実現します。
マグネスケール奈良事業所は、生産能力の増強を図ると同時に、クリーンエネルギーを活用した「次世代型スマート工場」としての運用を目指し、最先端半導体市場の発展と進化に対して、技術と供給の両面から貢献してまいります。
【株式会社マグネスケール 会社概要】
| 本社 | 東京都江東区枝川3-1-4 |
|---|---|
| 代表 | 代表取締役社長 大野 治 |
| 創立 | 1969年8月1日 |
| 資本金 | 10億円 |
| 事業内容 | レーザスケール、マグネスケール、デジタルゲージの開発・生産・販売 |
| 生産拠点 | 伊勢原事業所(神奈川県伊勢原市)、伊賀事業所(三重県伊賀市)、 奈良事業所(奈良県大和郡山市) |
| 備考 | 2010年にソニーマニュファクチュアリングシステムズ社の計測機器事業を譲受け、株式会社マグネスケールとしてDMG MORIの連結グループ化 |
【株式会社マグネスケール 奈良事業所 概要】
| 住所 | 奈良県大和郡山市上三橋町355-1 |
|---|---|
| 開所日 | 2026年4月 |
| 敷地面積 | 13,220 ㎡(3,999 坪) |
| 延床面積 | 17,622 ㎡ (5,331 坪) |
| 投資額 | 約117億円 |
| 建物 | 地上3階、地下1階 |
奈良事業所 外観
レーザスケールシステム
開所式にて挨拶をする
株式会社マグネスケール 代表取締役社長 大野 治
レーザスケールのセンサ部の組み立て
※DMG森精機、DMG MORI、マグネスケール、レーザスケールはDMG森精機の登録商標または商標です。
以上