DMG森精機株式会社（以下、当社）は、2024年11月に、国際標準規格IEC 62443 4-1（産業用オートメーション及び制御システムのセキュリティ 第4-1部：安全な製品開発ライフサイクル要求事項）を取得しました。

　近年、工作機械のネットワーク化が進み、さまざまなデータの収集と分析が可能になっています。これにより、効率的かつ高度な生産プロセスを実現します。一方で、ネットワーク接続が進むことで、製造現場における情報漏洩や生産停止などのサイバー攻撃のリスクも高まっていることから、当社の工作機械をはじめとする製品には、高いセキュリティと信頼性が不可欠です。さらに、世界各国でセキュリティに関する規制が厳格化しており、当社はこれまで以上にセキュリティ対策を強化しています。
　この度取得した国際標準規格IEC 62443 4-1は、製品開発のライフサイクル全般にわたるセキュリティプロセス要件を定めた規格であり、製品の設計、開発、保守においてセキュリティを確保するための具体的なプロセスと手順を規定しています。今回の認証の対象は、当社のソフトウェア開発の中核を担う、グループ会社のDMG MORI Digital株式会社（社長：鈴木 祐大、札幌市）です。今後、この認証で得られた知見と手法を、グループ全体の開発プロセスにも積極的に取り入れ、全社でセキュリティ品質の向上を図ってまいります。
　当社は今後も、マシニング・トランスフォーメーションを実現し、製品のセキュリティ品質にも重点を置いた開発を行い、お客様に安心して当社の製品をご利用いただけるセキュアで信頼性の高い製品を提供してまいります。